東京株式(前引け)=小反発、米株高も円高背景に上値重い
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウが300ドル近い上昇で切り返したことを受け、朝方は広範囲に買いが先行したが、その後日経平均は伸び悩み、前日比マイナス圏に沈む場面もあった。ボストン連銀総裁のタカ派的発言も、前日のブレイナードFRB理事のコメントで早期利上げ思惑が後退、米国株反転の足がかりとなったが、一方で為替が円高傾向に振れ、これが主力株中心に重荷となっている。前引けはかろうじてプラス圏で着地しているが、売買代金は8000億円を下回る低水準で市場エネルギー不足が露呈している。
個別では任天堂<7974.T>が大商いも続落、ソフトバンクグループ<9984.T>も軟調。三菱商事<8058.T>も値を下げた。ピーシーデポコーポレーション<7618.T>が続急落で新安値に売られたほか、クミアイ化学工業<4996.T>の下げも目立つ。ここ上昇基調にあった虹技<5603.T>も利益確定の売りが出た。半面、ソニー<6758.T>が堅調、ブイ・テクノロジー<7717.T>もしっかり。ウェルネット<2428.T>、MonotaRO<3064.T>が大幅高となったほか、三浦工業<6005.T>、参天製薬<4536.T>なども物色人気に。低位株ではルック<8029.T>、東洋鋼鈑<5453.T>なども買いを集めた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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