■ハイテク株主導の相場展開
■ホギメディ、24/3下方修正 営業利益 40.40億円←47.20億円
■前場の注目材料:新明和工業、スペイン社と提携、組み電線装置を補完
■ハイテク株主導の相場展開
17日の日本株市場は、ハイテク主導での押し目買い意欲の強い相場展開が期待されそうだ。16日の米国市場は、NYダウが231ドル安、ナスダックは28ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、年内の利下げが可能だが迅速な利下げは必要ないと慎重な対応を支持したため、大幅利下げ観測が後退。金利上昇に連れて下げ幅を拡大した。フーシ派に対する報復攻撃の報道で、地政学的リスクの上昇を受けた売りも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円高の35855円、円相場は1ドル147円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。前日の調整で過熱感が和らいだこともあり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、米国市場は長期金利の上昇が重荷となったが、半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になりうそうだ。東エレク<8035>などが日経平均をけん引する格好となれば、センチメントを明るくさせそうである。
一方で、米国では決算を発表したモルガン・スタンレーが4%を超える下落となるなど、主要企業の好決算期待が後退している面もある。国内においても今後本格化する決算に対する慎重姿勢も強まってくる可能性があるため、物色対象は広がりづらい面はありそうだ。そのため、ハイテク株中心に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
日経平均は昨日の調整でボリンジャーバンドの+2水準まで下げており、タイミングとしてはリバウンド狙いの買いが入りやすいところである。依然として過熱感はくすぶるものの、米国市場が軟調ななか、高パフォーマンスを続けている日本株へは、海外ファンドによる資金流入が継続しやすいと考えられる。また、中国景気の悪化が警戒されるなか、中国マネーの流入観測や、国内においても新NISAによる需給など下支えとして意識されるなか、先高期待は根強い。
■ホギメディ、24/3下方修正 営業利益 40.40億円←47.20億円
ホギメディ<3593>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は408.90億円から392.00億円、営業利益を47.20億円から40.40億円に下方修正した。医療業界においても、物価・光熱費の高騰が続くなか、政府によるコロナ対策への補助金が縮小・廃止されたことに加え、医師の働き方改革対応に向けた支出が増加するなど医療経営にとって厳しい状況が継続している。
■前場の注目材料
・1ドル=147.20-30円
・シカゴ日経先物は上昇(35855、大阪比+205)
・SOX指数は上昇(4105.94、+53.52)
・米国のインフレ沈静化観測
・新明和工業<7224>スペイン社と提携、組み電線装置を補完
・トヨタ自<7203>来年度の世界生産1040万台計画、コロナ・半導体不足解消
・椿本チエイン<6371>KDDIと物流倉庫DX支援、共同出資会社を設立
・NTT<9432>ドコモ、生成AI研究加速、脳画像予測・仮想空間キャラなど
・三井物産<8031>JAXAなどと、エアモビリティー運航管理基盤を実証
・三井物産<8031>ブラジル・パルプ製造大手とバイオ原燃料製販
・デンソー<6902>農水省東海農政局と連携、先進技術で食農価値創造
・トヨタ自<7203>愛知・豊田市、「自動走行型EV」客乗せて実証
・川崎重工業<7012>無人ヘリ実証、200kg貨物搭載
・アンリツ<6754>情報通信の国際標準策定ITU委、SG5加盟
・JFEHD<5411>JFEエンジニアリング、CO2分離回収を省エネ・大型に、27年度商用化
・東洋エンジニアリング<6330>メタンハイドレート試験生産
・明電舎<6508>次期中計で設備投資500億円、電力インフラを国内外で増強
・カネカ<4118>脳血栓回収機器の販売でイスラエル社と契約、今春投入
・JSR<4185>感光性絶縁材料を拡充、先端半導体パッケージ向け
・鹿島<1812>85%工期短縮、道路橋床版取替で実証
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・11:00 中・10-12月期GDP(前年比予想:+5.3%、7-9月期:+4.9%)
・11:00 中・12月鉱工業生産(前年比予想:+6.7%、11月:+6.6%)
・11:00 中・12月小売売上高(前年比予想:+8.0%、11月:+10.1%) <ST>
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