日経平均株価
始値 20324.25
高値 20419.88(12:34)
安値 20184.85(09:33)
大引け 20405.65(前日比 -249.48 、 -1.21% )
売買高 11億3861万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9862億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、前日の米株波乱を受けリスクオフの流れ強まる
2.米国株市場では長短金利逆転による景気後退への懸念が暴落引き金に
3.外国為替市場で1ドル106円を下回る円高進行も買い手控え感助長
4.日経平均は朝方にきょうの安値を形成、売り一巡後は下げ渋る展開に
5.香港、韓国株など頑強で市場心理悪化に歯止め、全体売買代金は低調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは800ドル安と急反落し今年最大の下落幅となった。米債券市場で10年債と2年債の利回りが約12年ぶりに逆転。金融株を中心に幅広い銘柄で売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米国株波乱を背景にリスク回避の売りに晒された。日経平均株価は一時2万100円台まで急落したが、その後は下げ渋った。
15日の東京市場は、大きく売り優勢に傾いた。前日に米10年債利回りが2年債の利回りを下回る逆イールド現象が発生、これが景気後退の予兆として嫌気され、米株市場ではNYダウが800ドル安と暴落、このリスクオフの流れが東京市場を直撃した。外国為替市場ではドル売り・円買いを誘発、1ドル=105円台後半まで円高が進んだことも主力株には逆風となった。ただ、アジア株市場では韓国や香港がプラス圏で推移するなど下値抵抗力を発揮したこともあり、朝方に日経平均は2万0100円台まで水準を切り下げたものの、その後は買い戻しや値ごろ感からの押し目買いで下げ渋った。2万円大台割れの危機はひとまず回避された形だ。もっとも、市場参加者は少なく、東証1部の売買代金は2兆円を割り込んでおり、底入れ感には乏しい。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が売られたほか、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>も軟調。ZOZO<3092>も安い。リクルートホールディングス<6098>が安く、三菱商事<8058>も売りに押された。ブイキューブ<3681>、ワイエイシイホールディングス<6298>、マイネット<3928>がストップ安。Orchestra Holdings<6533>も一時値幅制限いっぱいに売り込まれた。エボラブルアジア<6191>、オプティム<3694>も大幅安。
半面、オリエンタルランド<4661>がしっかり、トレンドマイクロ<4704>も高い。富士通<6702>も買いが優勢だった。ベネフィットジャパン<3934>が値を飛ばしたほか、スカラ<4845>、明和産業<8103>なども大幅高となった。ブイ・テクノロジー<7717>、レーザーテック<6920>なども物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はトレンド <4704> 、セコム <9735> 、大塚HD <4578> 、大和ハウス <1925> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。うち6円はトレンド1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、テルモ <4543> 、リクルート <6098> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約84円。うち45円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)陸運業、(4)情報・通信業、(5)建設業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)精密機器、(3)小売業、(4)鉱業、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△ジーエヌアイ <2160> [東証M]
上期税引き前が9.4倍増益で着地。
△マーケットE <3135> [東証M]
今期経常は32%増で2期連続最高益更新へ。
△ファインデ <3649>
上期経常は4.6倍増益で着地、今期配当を0.5円増額修正。
△インタートレ <3747> [東証2]
暗号資産事業子会社が三井物 <8031> からの出資受け入れ。
△アエリア <3758> [JQ]
今期経常を50%上方修正・12期ぶり最高益更新へ。
△アミューズ <4301>
4-6月期(1Q)経常は89%増益、通期上方修正。
△アルテリア <4423>
4-6月期(1Q)税引き前は22%増益で着地。
△カオナビ <4435> [東証M]
4-6月期(1Q)経常は600万円で着地。
△スカラ <4845>
前期税引き前は39%増益で上振れ着地、4円増配へ。
△レアジョブ <6096> [東証M]
4-6月期(1Q)経常は13倍増益で着地。
▼シェアテク <3989> [東証M]
今期最終を一転赤字に下方修正。
▼ハナツアーJ <6561> [東証M]
今期経常を一転赤字に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ベネフィJ <3934> 、(2)スカラ <4845> 、(3)明和産 <8103> 、(4)タツモ <6266> 、(5)アルテリア <4423> 、(6)ファインデ <3649> 、(7)アミューズ <4301> 、(8)コロプラ <3668> 、(9)ダブスタ <3925> 、(10)Vテク <7717> 。
値下がり率上位10傑は(1)オーケストラ <6533> 、(2)セレス <3696> 、(3)ブイキューブ <3681> 、(4)マイネット <3928> 、(5)ワイエイシイ <6298> 、(6)クロスマーケ <3675> 、(7)エムアップ <3661> 、(8)エボラブルA <6191> 、(9)ビーグリー <3981> 、(10)東京機 <6335> 。
【大引け】
日経平均は前日比249.48円(1.21%)安の2万0405.65円。TOPIXは前日比15.65(1.04%)安の1483.85。出来高は概算で11億3861万株。東証1部の値上がり銘柄数は272、値下がり銘柄数は1812となった。日経ジャスダック平均は3321.44円(35.52円安)。
[2019年8月15日]
株探ニュース
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