1. 2025年2月期業績見通し
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2025年2月期の連結業績は、売上高で前期比10.4%増の55,000百万円、営業利益で同17.0%増の4,800百万円、経常利益で同16.0%増の4,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同16.6%増の3,100百万円と2ケタ増収増益を見込んでおり、過去最高業績のさらなる更新を目指す。プロフェッショナル人材の需要は引き続き旺盛で、主力のクリエイティブ分野(日本)を中心に積極的な人材採用を行い、課題となっていた早期戦力化についても、内定段階から業務に必要な資格を取得するための教育研修を実施しており、入社から稼働までの未稼働期間が短縮される効果が期待される。また、付加価値の高い業務を受注するため、個々の社員のスキルアップなども支援する。とりわけ需要が旺盛なAI/DX分野の人材育成を強化していく。
2024年春の新卒社員数はグループ全体で前年を17名上回る361名となり、このうちクリエイティブ分野(日本)で316名を占めている。第1四半期はこれら新卒社員の増加によるコスト負担増により若干の減益を想定しているが、これら人材が戦力化する第2四半期以降は増益に転じる見通しである。また、新型コロナウイルスワクチン接種案件の終了や収益認識会計基準の影響といったマイナス要因が2025年2月期はなくなることもあり、売上高営業利益率も前期の8.2%から8.7%へ上昇する見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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