名古屋市立大学が出願する「抗腫瘍剤」は、特許第6664815号で、TUG1遺伝子を高発現する腫瘍に対する抗腫瘍剤である。名古屋市立大学、東京大学が出願する「抗腫瘍性ドラッグデリバリー製剤」は、特許第6198201号で、TUG1遺伝子を高発現する腫瘍に対する抗腫瘍性ドラッグデリバリー製剤である。
TUG1 ASOは、治療成績の悪い難治がんに対する革新的な治療薬になり得るものとして、日本医療研究開発機構(AMED)の革新的がん医療実用化研究事業に名古屋大学の近藤豊教授が中心研究者となり2期連続で採択されている。同社は、AMED等の補助金を最大限に活用しながら今期中の臨床試験開始に向けた準備を進めている。
同社は、TUG1 ASOに関して、強く導出の可能性を見出したパイプラインであるとしており、早期の製薬企業への導出に向けた活動を、IP Generatorモデルとして、探索から開発および製造までの一貫体制を構築している資本業務提携先の一つであるIP ガイアのチャンネルを通じて今秋より開始する。
同契約の契約一時金や今後の進捗に応じた支払いは、2024年3月期の業績予想に既に織り込んでいるが、パイプラインとして製薬企業への導出契約に至った場合には、業績への影響を開示するとしている。
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