■トーヨアサノ <5271> 2,355円 (+129円、+5.8%)
トーヨーアサノ <5271> [東証S]が急反発。前週末5日の取引終了後、集計中の24年2月期連結業績について、営業利益が従来予想の7億7000万円から9億2200万円(前の期比4.0倍)へ、最終利益が4億5000万円から6億300万円(前の期1億9100万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。一部工事の進捗の遅れが響き、売上高は160億円から150億6700万円(前の期比17.5%減)へやや下振れたものの、収益改善を目的としたリフォーム戦略にのっとり、基本的な収益改善策の積み重ねを行ったことが寄与した。
■暁飯島工業 <1997> 1,869円 (+95円、+5.4%)
暁飯島工業 <1997> [東証S]が3日続急伸。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年9月-24年2月)単独決算が、売上高46億5900万円(前年同期比71.5%増)、営業利益3億5900万円(同3.4倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。受注工事高は減少したものの、設備事業の完成工事高が大幅に増加した。また、太陽光発電事業も大幅に売り上げを伸ばした。なお、24年8月期通期業績予想は、売上高87億円(前期比31.1%増)、営業利益6億3000万円(同42.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■サンエー <2659> 5,040円 (+245円、+5.1%)
サンエー <2659> [東証P]が4日続急伸。前週末5日取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を前期比3.8%増の2361億2000万円、営業利益を同1.3%増の166億7000万円と発表。前期に続き増収増益トレンドを維持する見通しを示したことから、これを好感した買いが入った。配当予想は前期比同額の110円とした。同時に発表した24年2月期決算は売上高が前の期比6.6%増の2275億8100万円、営業利益が同47.1%増の164億6400万円だった。新型コロナウイルスの5類移行に伴う行動制限の緩和が追い風となった。
■アズジェント <4288> 495円 (+24円、+5.1%) 一時ストップ高
アズジェント <4288> [東証S]が急反発、一時ストップ高となった。8日午前10時ごろ、クラウドコンテナ環境向け統合セキュリティーソリューション「Sysdig Secure(シスディグ・セキュア)」(開発元、米シスディグ社)の監視サービス「セキュリティ・プラス マネージドセキュリティサービス for Sysdig SaaS」の提供を開始すると発表。これが買い材料視された。同監視サービスはセキュリティー機器の監視を24時間365日行うサービス。今回、シスディグ・セキュアを監視製品ラインアップに加え、サービス提供を始めるという。
■力の源HD <3561> 1,708円 (+72円、+4.4%)
力の源ホールディングス <3561> [東証P]が大幅続伸。前週末5日に発表した3月度の国内店舗月次業績速報で、既存店売上高が前年同月比14.2%増となり、増収基調が継続していることが好感された。昨年7月に一風堂及びRAMEN EXPRESS店舗で価格改定を実施したことに加えて、10月に看板商品をリニューアルしたことなどが貢献した。なお、全店売上高は同16.5%増だった。
■ダイヤHD <6699> 735円 (+28円、+4.0%)
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス <6699> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は8日午前11時ごろ、東京電力ホールディングス <9501> [東証P]と共同研究したV2H(Vehicle to Home)「EIBS Va―1(アイビス・ブイエーワン)」を24年夏に発売すると発表。また、同様に東電HDとの共同研究製品であるマルチリンク蓄電システム「EIBS V(アイビス・ブイ)」について、5月7日から出荷を開始するとしている。
■富士通 <6702> 2,468円 (+83.5円、+3.5%)
富士通 <6702> [東証P]が4日ぶり大幅反発。大和証券は5日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げるとともに、目標株価を1970円から3500円に見直した。同社は新光電気工業 <6967> [東証P]を今夏にも売却予定で大規模な事業構造改革フェイズを終え、ITサービス事業を牽引車とする長期成長フェイズに移行する、と指摘。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティング強化と知財再利用型事業が全体を引き上げると予想している。中核事業へ集中することで、成長企業の株価へ転換することを評価している。
■東海ソフト <4430> 1,355円 (+43円、+3.3%)
東海ソフト <4430> [東証S]が大幅高で3日続伸。前週末5日の取引終了後、24年5月期の単独業績予想について、売上高を81億円から86億円(前期比11.4%増)へ、営業利益を8億9900万円から9億9800万円(同15.5%増)へ、純利益を5億9500万円から6億8000万円(同9.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を35円から45円(前期30円)へ引き上げたことが好感された。国内製造業・物流業の競争力強化や業務効率化を目的とした事業のデジタル化のためのシステム投資が継続して活発な状況にあり、同社の製造・流通及び業務システム関連事業におけるソフトウェア開発需要が高い水準で推移していることが要因。また、民生・産業機器の組み込み関連開発において、企業の製品力強化を目的とする製品開発や改良に係る開発需要も活発であり、これらが追い風となったとしている。同時に発表した第3四半期累計(23年6月-24年2月)決算は、売上高64億2600万円(前年同期比12.6%増)、営業利益7億8900万円(同16.9%増)、純利益5億3500万円(同18.0%増)だった。
■三菱電 <6503> 2,434.5円 (+63円、+2.7%)
三菱電機 <6503> [東証P]が反発。前週末5日の取引終了後、名古屋製作所(名古屋市東区)で製造する配電用変圧器事業を日立産機システム(東京都千代田区)に譲渡すると発表しており、好材料視された。配電用変圧器に関する開発、設計、製造、販売、保守に関する資産などを、24年10月から段階的に日立産機システムに譲渡し、26年4月1日をメドに完了させる予定。譲渡額は非開示。事業譲渡により三菱電機は、成長領域と位置づけるFAシステム事業に経営資源を集中する。なお、今回の事業譲渡においては、系統変電システム製作所赤穂工場で製造している変圧器は対象外となる。
■ゴールドクレ <8871> 2,424円 (+53円、+2.2%)
ゴールドクレスト <8871> [東証S]が反発。前週末5日の取引終了後、物言う株主(アクティビスト)とされるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)によるゴールドクレ株式の保有割合が上昇したことが判明し、これに着目した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、保有割合は8.35%から9.00%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は3月29日。
■トヨタ <7203> 3,698円 (+79円、+2.2%)
トヨタ自動車 <7203> [東証P]が反発。そのほか、ホンダ <7267> [東証P]、SUBARU <7270> [東証P]など自動車株が総じて強さを発揮した。好調な米国経済を背景に足もと外国為替市場でドル高・円安に振れており、輸出採算の改善期待から投資資金が流入した。トヨタは24年3月期の想定為替レートを1ドル=143円で設定しているが、1ドル=151円台後半で推移する実勢との差は8円以上開いていることから25年3月期の業績予想はこれまでの市場コンセンサスを上回る可能性がある。このほか、SUBARUも24年3月期は1ドル=143円の設定で実勢との開きが大きく、ホンダは1ドル=142円と更にドル安・円高で想定している。いずれも今期業績への追い風が意識されやすい。
■川重 <7012> 4,732円 (+73円、+1.6%)
川崎重工業 <7012> [東証P]が6日ぶり反発。この日、安全離着岸支援システム「係船索張力監視装置」の販売を開始すると発表しており、好材料視された。同製品は、係船中の係船索張力を係船機から離れた場所で監視できる装置。安全な係船には張力の管理が重要だが、従来は係船設備の特性を熟知した船員が夜間や悪天候下にかかわらず甲板上を1~2時間ごとに巡回し、定量的ではなく視覚や聴覚などで判断していた。同製品は係船機のブレーキにセンサーを組み込むことで、ブレーキ保持力を数値化する基本機能に加えて、独自のアルゴリズムにより係船金物と陸上ビット間の索張力を推定し、表示する世界初の機能を有しているのが特徴。また、ブリッジ(操舵室)や荷役監視室など船内の安全な場所ですべてのウインチのブレーキ保持力や係船索の張力をリアルタイムで数値やグラフで一括表示することで、より正確な係船管理とその省力化や船員の安全性の向上を実現しているという。
■東エレク <8035> 37,660円 (+390円、+1.1%)
東京エレクトロン <8035> [東証P]が3日ぶりに反発。そのほか、レーザーテック <6920> [東証P]など半導体製造装置の主力銘柄が切り返しに転じた。前週末の米国株市場ではNYダウが5日ぶりに反発したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上昇、更に半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も水準を切り上げた。生成AI関連のシンボルストックであるエヌビディア
※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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