東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは、陸運、金属製品、輸送用機器、繊維、その他金融、倉庫運輸が軟調。半面、鉱業、パルプ紙、石油石炭、証券がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>が重石となっている。
米中貿易摩擦への警戒から見送り商状となり、東証1部の出来高は6月13日以来の11億株台に留まっている。参加者が限られる中、断続的なインデックス売りに下げ幅を広げる格好となり、さらに個人主体の中小型株においても、ポジション圧縮を促す需給状況になったようである。直近IPOのメルカリ<4385>が安値を更新した他、SIG<4386>の下落率は15%を超え、ZUU<4387>についても一時ストップ安を付けるなど、個人のセンチメントは大きく悪化。積極的な押し目拾いの動きも期待しづらく、しばらくは米中貿易摩擦の行方を見極めつつ、個別物色になりそうだ。不安定な状況ではあるが、株主総会を手掛かりとした個別企業の見直しが期待される。(村瀬智一)
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