日経平均は小幅反落、雇用統計前で模様眺め強く25日線水準でのもみ合い
米国株が高安まちまちだったものの、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が弱かったことから、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。日経平均は前日比マイナス圏でスタートした後は、一時切り返すなど下への動きは強まらず。米雇用統計発表を前に様子見姿勢は強く、25日移動平均線が位置する38600円を挟んだもみ合い相場となった。
大引けの日経平均は前日比19.58円安(-0.05%)の38683.93円となった。東証プライム市場の売買高は13億4640万株、売買代金は3兆4623億円。業種別では、電気・ガス業、輸送用機器、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品、陸運業などが下落した一方、非鉄金属、サービス業、化学、海運業、鉱業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は57%、対して値下がり銘柄は38%となっている。
日経平均採用銘柄では、肥満症治療薬のフェーズ2試験結果が嫌気されたことで、塩野義製薬<4507>が急落したほか、証券取引等監視委員会が処分勧告を検討と報じられたことで三菱UFJ<8306>も売られた。このほか、米ハイテクが軟調だったことでルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>、ニデック<6594>、ソニーグループ<6758>が下落した。
一方、空売りファンドに対する反論実施が材料視されてレーザーテック<6920>が大幅反発したほか、証券会社レポートが材料視されて、日東電工<6988>、Jフロント<3086>、フジクラ<5803>が買われた。また、T&Dホールディングス<8795>、SOMPOホールディングス<8630>など保険株も上昇したほか、メルカリ<4385>、楽天グループ<4755>がしっかり。
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