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【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、円安一服で利益確定売りが優勢 (11月1日)

配信元:株探
投稿:2018/11/01 16:23

日経平均株価
始値  21906.41
高値  21906.41(09:00)
安値  21628.45(14:58)
大引け 21687.65(前日比 -232.81 、 -1.06% )

売買高  17億8249万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆2704億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、急な戻りの反動で目先利益確定売り優勢に
 2.円安一服が売りを誘発、米株高や中国株の堅調もリスク選好につながらず
 3.海外ファンド筋の先物売りに追随する形で、現物株市場にも売り圧力働く
 4.個別は決算発表で明暗、値がさの通信キャリアの下げも全体の下げに影響
 5.決算受けた東エレクの下げが目立つ一方、村田製、TDKなどは大幅高に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは241ドル高と続伸した。10月ADP雇用統計が予想を上振れたことや、主要企業決算内容が好感され、買いが優勢となった。

 東京市場では、目先利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は前場下げ渋る動きをみせたものの、後場に入って売り直される展開となった。

 1日の東京市場は、朝方は売り買い交錯で始まったが、その後は次第に下値を探る展開を余儀なくされた。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック指数が大きく上昇したほか、取引時間中は中国・上海株や香港株が高く推移するなど追い風の強い環境にあった。しかし、日経平均は前日まで2日間で約770円の上昇をみせていたこともあって、為替の円安歩調が一服したことを契機に目先の利益確定売りを誘った。米経済指標の発表を前に、海外ファンド筋の先物売りが全体相場を押し下げた。また、携帯料金引き下げ発表が嫌気されて通信メガキャリアが軒並み安となったことも、日経平均の上値を重くしている。個別には好決算銘柄が買われる一方、決算悪を材料に大きく売り込まれる銘柄も少なくなく、投資家心理を冷やした。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が大幅安となったほか、ソフトバンクグループ<9984>KDDI<9433>NTTドコモ<9437>などが揃って急落した。ZOZO<3092>キーエンス<6861>なども安い。三井E&Sホールディングス<7003>はストップ安で売り物を残した。日清紡ホールディングス<3105>エイチーム<3662>の下げも目立った。ヤマハ発動機<7272>も大きく値を下げた。
 半面、村田製作所<6981>が急伸、ファーストリテイリング<9983>も上値追い。TDK<6762>が一時ストップ高に買われる異彩高となり、資生堂<4911>も物色人気。インフォマート<2492>、VOYAGE GROUP<3688>シーティーエス<4345>はいずれも値幅制限いっぱいに買われた。JVCケンウッド<6632>太陽誘電<6976>も高い。東邦チタニウム<5727>FPG<7148>なども上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>TDK <6762> 、コナミHD <9766> 、ユニファミマ <8028>京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約99円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ソフトバンク <9984>日東電 <6988>東エレク <8035>アステラス <4503> 。押し下げ効果は約274円。

 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)不動産業、(3)倉庫運輸関連、(4)精密機器、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)金属製品、(3)石油石炭製品、(4)医薬品、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

ヒップ <2136> [JQ]
 上期経常を一転18%増益・最高益に上方修正。
インフォMT <2492>
 1-9月期(3Q累計)経常が28%増益で着地。
△ボヤージュ <3688>
 電通 <4324> 子会社のサイバー・コミュニケーションズと経営統合へ。
セ硝子 <4044>
 上期経常は65%増益で上振れ着地。
CTS <4345>
 上期経常は8%増益で着地。
邦チタ <5727>
 今期経常を14%上方修正。
ダイベア <6478> [東証2]
 ジェイテクト <6473> がTOBで完全子会社化。
サン電子 <6736> [JQ]
 上期最終を一転黒字に上方修正。
新光商 <8141>
 9.75%を上限に自社株買いを実施。
トランスコス <9715>
 上期最終は22倍増益で着地。

日東電 <6988>
 今期税引き前を一転10%減益に下方修正。
八千代工 <7298> [JQ]
 今期最終を一転赤字に下方修正、配当も16円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)インフォMT <2492> 、(2)ボヤージュ <3688> 、(3)CTS <4345> 、(4)IDEC <6652> 、(5)新光商 <8141> 、(6)ペガサス <6262> 、(7)セ硝子 <4044> 、(8)トランスコス <9715> 、(9)JVCケンウ <6632> 、(10)日本MDM <7600>
 値下がり率上位10傑は(1)三井E&S <7003> 、(2)クオールHD <3034> 、(3)M&Aキャピ <6080> 、(4)千代建 <6366> 、(5)日清紡HD <3105> 、(6)エイチーム <3662> 、(7)元気寿司 <9828> 、(8)KDDI <9433> 、(9)クイック <4318> 、(10)NTT <9432>

【大引け】

 日経平均は前日比232.81円(1.06%)安の2万1687.65円。TOPIXは前日比14.07(0.85%)安の1632.05。出来高は概算で17億8249万株。東証1部の値上がり銘柄数は937、値下がり銘柄数は1108となった。日経ジャスダック平均は3550.78円(12.39円安)。

[2018年11月01日]

株探ニュース
配信元: 株探

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