日経平均株価
始値 22629.39
高値 22698.79(12:36)
安値 22550.29(09:20)
大引け 22574.76(前日比 +223.70 、 +1.00% )
売買高 13億4078万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4306億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は7連騰、一時2万2700円目前まで上値を伸ばす場面も
2.米中首脳会談では対中製品への追加関税90日間猶予でリスクオンが続く
3.取引時間中は中国や香港などアジア株全面高で投資家の強気心理を後押し
4.米株先物の上昇も支援、空売り筋の買い戻し促すが後場後半やや伸び悩む
5.値上がり数が全体の75%占め、業種別ほぼ全面高も売買代金は今ひとつ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは199ドル高と反発した。米中首脳会談に絡んだ交渉が進展するとの期待から買いが優勢となった。キャタピラーやホーム・デポなど中国関連株が上昇し、指数を押し上げた。
名実ともに師走相場入りとなった東京市場では、リスク選好の流れが継続し日経平均株価は7連騰、一時2万2700円近辺まで上値を伸ばす場面があった。
3日の東京市場は、前週末に米国株市場でNYダウをはじめ主要株価指数が揃って上昇したことに加え、12月1日に行われた米中首脳会談で、対中追加関税の発動が90日間先延ばしされたことを好感、幅広く買いが優勢となった。取引時間中は中国株や香港株などアジア株市場が軒並み高に買われたことも買い安心感を誘った。さらに、米株価指数先物が大きく買われたことも好感され、空売り筋の買い戻しを絡め上値を試す格好となった。ただ、前週末まで日経平均は連騰に伴い過熱感も意識されており、後場後半は大口の利益確定売りが出てやや伸び悩んだ。東証1部の値上がり銘柄数は全体の75%を占め、業種別では33業種中、空運を除きほぼ全面高となった。ただ、売買代金は2兆4000億円どまりで盛り上がりは今一つだったといえる。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで堅調、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>なども強い動きをみせた。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>も高い。資生堂<4911>、リクルートホールディングス<6098>なども物色人気となった。トリケミカル研究所<4369>がストップ高、ルネサスエレクトロニクス<6723>も活況高。オプトラン<6235>、ネオス<3627>なども買いを集めている。日本冶金工業<5480>、曙ブレーキ工業<7238>も商いを伴い高い。
半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、塩野義製薬<4507>も売りに押された。ワタベウェディング<4696>、カドカワ<9468>が大幅安となったほか、チェンジ<3962>、ダブル・スコープ<6619>も大きく値を下げた。LINE<3938>が下落、ラクーンホールディングス<3031>も安い。JR九州<9142>、ブイキューブ<3681>も下値を探った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、TDK <6762> 、リクルート <6098> 、資生堂 <4911> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、キッコマン <2801> 、中外薬 <4519> 、塩野義 <4507> 、セブン&アイ <3382> 。押し下げ効果は約35円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)輸送用機器、(5)鉄鋼。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)パルプ・紙、(3)小売業、(4)医薬品、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△ハウスドゥ <3457>
「ハウス・リースパック」の顧客紹介で関西アーバンと提携。
△大和コン <3816> [JQ]
8-10月期(1Q)経常は15%増益で着地。
△シリコンスタ <3907> [東証M]
「YEBIS 3」がポケモンゲームソフトに採用される。
△はてな <3930> [東証M]
8-10月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地。
△トリケミカル <4369>
今期経常最高益予想を54%上乗せ、配当も19円増額。
△山陽鋼 <5481>
三菱UFJMS証券が新規「オーバーウエート」に設定。
△酉島 <6363>
東海東京調査センターが投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げ。
△CKD <6407>
三菱UFJMS証券が買い推奨を継続
△プラザクリエ <7502> [JQ]
「Myフォト」をソフトバンクとの協業で開始。
△スマバ <9417>
東証1部に指定。
▼田中化研 <4080> [JQ]
公募増資と第三者割当などを実施。
▼ACCESS <4813> [東証M]
2-10月期(3Q累計)経常が赤字転落で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トリケミカル <4369> 、(2)ルネサス <6723> 、(3)ランド <8918> 、(4)オプトラン <6235> 、(5)ネオス <3627> 、(6)ニホンフラ <7820> 、(7)トピー <7231> 、(8)CKD <6407> 、(9)JSP <7942> 、(10)冶金工 <5480> 。
値下がり率上位10傑は(1)ワタベ <4696> 、(2)カドカワ <9468> 、(3)アグロカネシ <4955> 、(4)チェンジ <3962> 、(5)シュッピン <3179> 、(6)WSCOPE <6619> 、(7)EPS <4282> 、(8)インターアク <7725> 、(9)ブイキューブ <3681> 、(10)JR九州 <9142> 。
【大引け】
日経平均は前日比223.70円(1.00%)高の2万2574.76円。TOPIXは前日比21.60(1.30%)高の1689.05。出来高は概算で13億4078万株。東証1部の値上がり銘柄数は1579、値下がり銘柄数は472となった。日経ジャスダック平均は3616.49円(40.18円高)。
[2018年12月3日]
株探ニュース
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