■株式見通し:個人主体の資金は中小型株に
■西松屋チェ、3Q営業利益 4.2%減 102億円
■前場の注目材料:住友商事、トルクメニスタンにバス・タクシー2000台、契約金額1億1500万ドル
■個人主体の資金は中小型株に
19日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが281ドル安だった。12月の製造業・サービス業PMI速報値が想定外に11月から悪化したため景気後退を懸念した売りが先行した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官がインタビューや講演で、FRBの政策金利を高水準で長期にわたり維持する姿勢を再確認したため長期金利やドルが上昇したことも更なる売り圧力となった。そのほか、4兆ドル規模と言われる大口オプションの満期日に当たり、需給面での影響も見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円安の27280円。円相場は1ドル136円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経平均は先週末にマドを空けての下落から、支持線として意識されていた75日線水準まで売られていた。75日線を明確に下回ってくるとみられ、12月8日の直近安値27415円も割り込んでくる可能性があるため、仕掛け的なショートの動きも意識されそうである。日経225先物はナイトセッションで日中比190円安の27280円であり、一時27120円まで下げる場面も見られたことから、節目の27000円を試してくる可能性はありそうだ。
そのため、センチメントの悪化が警戒されやすく、押し目を狙った買いの動きを慎重にさせそうである。一方で、テクニカル面ではボリンジャーバンドの-3σが27358円辺りに位置しており、これを一気に下回ってくることから、売られ過ぎのシグナルが意識されてくるだろう。52週線は27360円辺りに位置していることもあり、同水準での底堅さが見られる局面においては、短期的にはリバウンド狙いのトレードも入りやすい。
とはいえ、FOMCの重要イベントが通過し、クリスマス休暇入りから海外勢のフローは限られてくるとみられる。年末に向けて積極的にポジションを取りに行く動きは考えづらく、短期的な売買が中心になりそうである。先物主導の短期的な売買に振らされやすいなか、インデックスの影響を避ける流れから、個人主体の資金は中小型株に向かいそうだ。IPOは初値形成後こそ弱い動きが見られているものの、好スタートを切っていることからセカンダリーへの資金還流も中小型株物色を活発化させると考えられる。足元で強い基調を継続している銘柄などへは、一段の上昇を狙った資金が集中しやすいと考えられる。
■西松屋チェ、3Q営業利益 4.2%減 102億円
西松屋チェ<7545>が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比4.4%増の1304.27億円、営業利益は同4.2%減の102.53億円だった。商品別の売上高の動向においては、衣料部門は9月まで気温の高い日が多く、春物衣料や夏物衣料が好調に推移し、10月に気温が大きく下がったことで秋物衣料や冬物衣料が大きく売上を伸ばした。
■前場の注目材料
・VIX指数は低下(22.62、-0.21)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・三菱ケミG<4188>価値基準の変動価格制、機能素材に導入
・住友商事<8053>トルクメニスタンにバス・タクシー2000台、契約金額1億1500万ドル
・凸版印刷<7911>車載用の調光フィルム、電源オフで可視光遮断、24年度量産開始
・トヨタ<7203>「ハイラックス」EV来年投入、まずタイに
・東芝<6502>株式非公開化の交渉継続、オープンレター公開
・イビデン<4062>中国のプリント配線板工場売却、ICパッケージに集中
・三菱商事<8058>オランダで洋上風力の事業権取得、発電容量76万kW
・丸紅<8002>チリ銅鉱山で「カッパー・マーク」認証取得
・日産自<7201>水資源管理で最高評価、英CDPから4年連続
・ACSL<6232>ドローン乗っ取り防ぐ、機体・操作機器接続サービスを来月開始
・サイバーダイン<7779>「HAL腰タイプ介護支援」がAMED事業に採択
・IHI<7013>マレーシアでグリーンアンモニア製販、26年事業化
☆前場のイベントスケジュール
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