■パルマ <3461> 400円 (+80円、+25.0%) ストップ高
パルマ <3461> [東証G]がストップ高。同社はトランクルームなどセルフストレージ業界向け滞納保証や運営業務受託サービスを主力に展開する。足もとでは販売数量の増加に加え、好採算案件の比率が上昇し利益率も高まっている。そうしたなか20日取引終了後に、日本郵政 <6178> [東証P]との業務連携を深化させ、日本郵便が八幡西郵便局(福岡県)で試行するセルフストレージ事業に対し、その開業・運営支援を行うことで合意したことを発表した。今回の連携強化による業容拡大効果に期待した買いが集中する格好となった。
■アカツキ <3932> 2,596円 (+500円、+23.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。アカツキ <3932> [東証P]がストップ高。20日の取引終了後、ソニーグループ <6758> [東証P]、コーエーテクモホールディングス <3635> [東証P]の2社との間でそれぞれ資本・業務提携すると発表。これを好感した買いが膨らんでいる。ソニーGとはモバイルゲームの海外市場展開や新たなIP・コンテンツの共同制作、開発などで協業する。コーテクHDとは既に進捗しているゲームプロジェクトに加え、マルチデバイス次世代運営型ゲームの開発・運用や同ゲームのグローバル展開などで協業する。自己株式の処分により、ソニーGに対して140万株(発行済み株式総数の9.87%)、コーテクHDには113万株(同7.97%)を割り当てる。
■グラン <3261> 451円 (+80円、+21.6%) ストップ高
グランディーズ <3261> [東証G]がストップ高。21日、23年12月期の連結業績と配当予想の修正を発表。最終利益の見通しを従来の1億2000万円から2億1000万円(前期比3.2倍)に引き上げたうえで、年間配当予想を5円増額し15円(同1円増配)に見直し、株価の刺激材料となった。売上高の見通しは据え置いた。22年10月に子会社化したもりぞうについて、組織の統廃合など合理化を実施した。グループとしての与信を背景に原価および経費も大幅に削減。利益率の改善につなげた。
■GRCS <9250> 1,843円 (+211円、+12.9%)
GRCS <9250> [東証G]が急反騰。20日の取引終了後、「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援サービス」の提供を開始すると発表。これが買い材料となったようだ。
■全保連 <5845> 815円 (+85円、+11.6%)
全保連 <5845> [東証S]が急反騰。20日の取引終了後、24年3月期の年間配当予想を5円増額して30円とすると発表した。あわせて配当方針について、配当性向の目安をこれまでの30%程度から40%程度に変更することを決めたといい、好感されたようだ。同社は今年10月に新規上場した。足もとの業績動向や成長戦略の実行状況などを踏まえ、更なる株主価値向上の観点から配当方針を変更した。
■スリーエフ <7544> 392円 (+39円、+11.1%) 一時ストップ高
スリーエフ <7544> [東証S]が続急騰、一時ストップ高となった。21日午後2時、24年2月期の連結業績予想の上方修正を発表した。経常利益の見通しは6億円から7億円(前期比4.5倍)に引き上げ、ポジティブ視されたようだ。営業総収入の見通しは135億円から137億円(同3.7%増)に見直した。高温が続いたことでドリンクやアイスなどの需要が増加した。台風など雨の影響が軽微だったこともあって客数が増加。更に加盟店からのロイヤルティー収入が当初の予想を上回った。
■JET <6228> 8,180円 (+700円、+9.4%)
ジェイ・イー・ティ <6228> [東証S]が3日続急伸。東京証券取引所が20日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を21日売買分から解除すると発表した。取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。日本証券金融も21日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。
■ITbook <1447> 272円 (+21円、+8.4%)
ITbookホールディングス <1447> [東証G]が急反発。20日の取引終了後、グループ会社のサムシングが、AIを活用した地盤改良工事に関連する特許を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ボーリングコアの品質を画像処理AIにより判定するアプリケーション「MARCRAY」に関する特許で、特許登録日は11月22日。今回特許を取得した技術には、AIが解析したデータを自動でサーバーに保存する技術が含まれており、トレーサビリティーを確保することで、品質やデータの確実性を担保する仕組みとなっているという。
■佐藤渡辺 <1807> 2,989円 (+214円、+7.7%)
佐藤渡辺 <1807> [東証S]が続急伸。21日午後1時、24年3月期の年間配当予想の修正を発表。これまで110円としていた普通配当に創業100周年の記念配当40円を加え、150円(前期の普通配当は100円)とした。配当予想の大幅な増額修正が材料視されたようだ。24年6月開催予定の定時株主総会に付議する方針という。
■タカトリ <6338> 4,490円 (+200円、+4.7%)
タカトリ <6338> [東証S]が大幅続伸。20日の取引終了後、パワー半導体向けの新型大口径SiC材料切断加工装置の受注を獲得したと発表しており、これが好感された。受注先は海外企業で、受注金額は15億7800万円。売り上げ計上は24年9月期と25年9月期を予定している。なお、24年9月期業績予想には織り込み済みとしている。
■前沢給装 <6485> 1,313円 (+57円、+4.5%)
前澤給装工業 <6485> [東証S]が大幅続伸。20日取引終了後に株主優待制度の変更を発表し、継続保有期間1年以上の株主に保有株数に応じて「選べるe-GIFT」を3000円分または1万円分贈呈するとした。あわせて自社株消却を発表しており、これらが好感された。現行の優待では100株以上でクオカード1000円分(継続保有期間の定めなし)、200株以上で保有株数に応じて新潟県魚沼産新米こしひかり3キログラムまたは5キログラム(継続保有期間1年以上)を贈呈していた。変更時期は2024年3月から。自社株消却については、2024年1月22日付で150万株(発行済み株数の6.52%)を消却する。
■岡野バ <6492> 3,420円 (+140円、+4.3%)
岡野バルブ製造 <6492> [東証S]が大幅高で3日続伸。20日の取引終了後、23年11月期の連結業績に関し、売上高が計画の73億1200万円から74億700万円(前の期比7.6%増)に、最終利益が計画の3億3500万円から6億9700万円(同44.3%増)に上振れして着地したようだと発表した。最終利益は減益予想から一転して増益を確保する形となり、ポジティブ視されたようだ。短納期かつ採算性の高い取り換え部品の販売が増加した。メンテナンス部門では年間を通じて高稼働率を維持した。採算管理の徹底と原価低減も利益を押し上げる要因となった。
■レイ <4317> 368円 (+14円、+4.0%)
レイ <4317> [東証S]が大幅高。20日の取引終了後、取得総数30万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.1%)、取得総額1億5000万円を上限とする自社株買いの実施を発表。株式の需給面への好影響を期待した買いが入った。取得期間は2024年1月15日から7月31日。
■テクノロジー <5248> 4,095円 (+145円、+3.7%)
テクノロジーズ <5248> [東証G]が大幅反発。同社は20日取引終了後、子会社のエコ革が既存顧客から太陽光設備に関する大型案件を受注したと発表しており、これが材料視されたようだ。受注金額は約2億8400万円(消費税は含まず)で、24年1月期に売上計上する予定。なお、相手先は非公表で、大手通信会社のグループ会社(エネルギー関連)だとしている。
■八洲電機 <3153> 1,296円 (+44円、+3.5%)
東証プライムの上昇率6位。八洲電機 <3153> [東証P]が大幅高で3日続伸。20日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想と配当予想の修正を発表。経常利益の見通しを34億円から35億円(前期比19.5%増)へ、過去最高益予想を上積みする形で上方修正した。更に年間配当予想を3円増額して28円(前期比3円増配)に見直しており、これらを評価した買いが入ったようだ。売上高の予想は据え置いたが、プラント事業を中心として業績が引き続き好調に推移しているとした。今期の経常利益が中期経営計画の目標に達する見通しとなったことを踏まえ、同社は25年3月期を初年度とする新たな中期経営計画を策定する予定。詳細については決定次第、速やかに公表するとしている。
■スポーツF <7080> 1,649円 (+50円、+3.1%)
スポーツフィールド <7080> [東証G]が3日ぶり大幅反発。20日の取引終了後、2024年3月31日を基準日とし4月1日付で1株を2株に分割すると発表。株式の流動性を期待した買いを集めたようだ。同社は流動性の向上とともに、投資家層の拡大も図る。
■サイジニア <6031> 1,525円 (+44円、+3.0%)
サイジニア <6031> [東証G]が大幅続伸。20日の取引終了後、24年6月期配当予想を7円50銭から8円(前期5円)に上方修正すると発表。これが好感された。2024年1月1日付で1対2の株式分割を予定しており、分割考慮後ベースでは4円となる。
■ペプドリ <4587> 1,231円 (+30.5円、+2.5%)
ペプチドリーム <4587> [東証P]が反発。SBI証券が20日、ペプドリの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は2080円から2250円に増額している。同社の事業のなかでもRI-PDC(ペプチド-放射性核種複合体)の進捗は市場の想定よりも早く進むと想定。同証券はぺプドリの24年12月期営業利益予想を86億6400万円から97億4100万円に引き上げた。
■ビリングシス <3623> 934円 (+21円、+2.3%)
ビリングシステム <3623> [東証G]が3日続伸。21日午後1時30分ごろ、23年12月期の配当予想を上方修正すると発表。10円から12円(前期10円)に増額しており、これが好感された。
■トーセイ <8923> 1,874円 (+38円、+2.1%)
トーセイ <8923> [東証P]が3日続伸。20日の取引終了後、23年11月期の連結業績に関し、最終利益が計画の100億8400万円に対し105億700万円(前の期比22.1%増)に上振れて着地したようだと発表した。また年間配当予想を2円増額して66円(同15円増配)に引き上げ、株価を支援した。売上高は従来の予想の793億2100万円から794億4600万円(同12.0%増)に上振れして着地する格好となった。中古区分マンション販売が想定を上回ったほか、ホテル事業における10月以降の稼働率と平均単価が予測を超過した。不動産賃貸業で修繕費用が計画比で減少したことなども、利益の底上げに寄与した。
※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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