週明け13日の米国市場でNYダウは125ドル安と4日続落した。トルコ通貨危機への懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となったことが嫌気され、軟調な展開だった。ただ、市場では10日、13日の2営業日で計740円下落した日経平均は「過剰反応」との指摘も多く見られ、本日はトルコリラの下げ一服を受けて買い戻しが広がり、195円高からスタートした。
円相場が1ドル=110.60-80円と前日の取引時間中より円安方向に振れていることも支援材料となり、前場の日経平均は22153.14円(295.71円高)まで上昇する場面があった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の75%となった。
個別では、一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたソフトバンクG<9984>が売買代金トップで3%近い上昇。ファーストリテ<9983>、スズキ<7269>、村田製<6981>も堅調ぶりが目立った。任天堂<7974>、トヨタ自<7203>は小幅に上昇。中小型株では好決算のVテク<7717>が活況を見せ、アミューズ<4301>が東証1部上昇率トップとなった。一方、東海カーボ<5301>、武田薬<4502>、スタートトゥ<3092>、SUMCO<3436>などがさえない。前日に決算を受けて急伸したリクルートHD<6098>だが、本日は反落となった。セクターでは、全33業種がプラスとなり、倉庫・運輸関連業、精密機器、その他金融業などが上昇率上位だった。
欧米株式市場や為替市場の動向を見て日本株市場もやや落ち着きを取り戻した格好だが、日経平均の上げ幅は直近2営業日の下落分の3分の1程度にとどまっており、買い先行後は上値を追う動きも限定的となっている。東証1部売買代金は低調で、新規の買いが入っている印象は乏しい。トルコリラを中心とした新興国通貨安やそれに伴う欧州の銀行の信用不安が株安の震源となっているだけに、日経平均は欧米市場動向を受けたギャップアップ・ダウンからのスタート後、こう着感を強めやすいだろう。国内では主要企業の決算発表が一巡し、買い手掛かりに乏しい状況でもある。
4-6月期決算発表の最終盤となる13-14日は、新興市場を中心とした中小型株の発表が多い。マザーズ市場では好決算のDスタンダード<3925>やオイシックス<3182>がストップ高水準での買い気配となっているほか、UUUM<3990>は高レーティング観測を手掛かりにストップ高水準まで買われている。個人投資家の物色は相場全体の地合いの影響を受けにくい中小型の材料株に向かいやすいだろう。
(小林大純)
<AK>
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