日経平均株価
始値 33517.60
高値 33762.81(13:54)
安値 33510.55(09:00)
大引け 33753.33(前日比 +564.29 、 +1.70% )
売買高 14億1192万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆4046億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、560円強の上昇でバブル後最高値更新
2.前週末の欧州株高と米国のハイテク株高を受けリスクオン
3.朝の日銀短観も好感、企業の景況感改善で強気相場に拍車
4.半導体関連への買い目立つ、日銀の緩和策継続にも期待感
5.海外筋の買い観測で後場も強調、業種別では33業種全面高
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比285ドル高と続伸した。個人消費支出(PCE)コア価格指数の伸びが鈍化したことからインフレ懸念が後退し買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、前日の欧州株高を行けて日経平均株価は急反発、朝方高く始まった後もジリジリと水準を切り上げバブル崩壊後の最高値を更新した。
3日の東京市場は、リスク選好ムードの強い地合いで、日経平均は朝方から大きく買い優勢の展開で一気に水準を切り上げた。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が全面高だったほか、米国株市場でもハイテク株中心に買いが入り、ナスダック総合株価指数は年初来高値を更新した。これを受けて東京市場でもハイテクセクターを中心に投資資金が流入した。半導体関連への買いが目立ち全体相場を押し上げる格好に。朝方取引開始前に発表された6月の日銀短観で企業の景況感改善が確認され、市場のセンチメントを強気に傾けた。一方、日銀の金融緩和政策は今後も続くことが予想されるなか、海外投資家とみられる資金が流入し、後場も先物主導で日経平均の強調展開が続いた。業種別騰落では33業種全てが上昇、値上がり銘柄数はプライム市場の8割強を占めた。
個別では、売買代金で群を抜いたレーザーテック<6920>が高いほか、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>などの半導体主力株がいずれも大きく買われた。ダイキン工業<6367>が急伸、ソニーグループ<6758>も値を上げた。キーエンス<6861>も物色人気に。ダイセキ環境ソリューション<1712>、ミクニ<7247>、三光合成<7888>などが急騰、日本マイクロニクス<6871>、マルマエ<6264>なども値を飛ばした。
半面、JSR<4185>がやや売りに押されたほか、高島屋<8233>も軟調。テスホールディングス<5074>が大幅安となり、粧美堂<7819>、スター・マイカ・ホールディングス<2975>、シグマクシス・ホールディングス<6088>なども値を下げた。ファイズホールディングス<9325>、フリュー<6238>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約279円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、ネクソン <3659>、アステラス <4503>、塩野義 <4507>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約5円。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)機械、(2)電気機器、(3)海運業、(4)化学、(5)石油石炭製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)医薬品、(5)食料品。
■個別材料株
△ダイセキS <1712> [東証P]
土壌処理のコンサル案件好調で24年2月期業績予想を上方修正。
△ピックルス <2935> [東証P]
3~5月期高進捗を好感。
△クラウディア <3607> [東証S]
ブライダル市場復調で23年8月期業績予想を上方修正。
△アルファクス <3814> [東証G]
双日 <2768> などに対する第三者割当増資で債務超過解消へ。
△ビープラッツ <4381> [東証G]
サブスク型プラットフォームで成長加速。
△プライムスト <5250> [東証S]
Webサイト高速化で時流捉え対話型AIとの連携でも注目。
△TMN <5258> [東証G]
TBS系情報番組「がっちりマンデー!!」で紹介。
△マルマエ <6264> [東証P]
23年8月期業績予想を下方修正もアク抜け感強まる。
△ダイキン <6367> [東証P]
米国でヒートポンプ空調「特需」と報じられる。
△ミクニ <7247> [東証P]
業績高変化の低PBR銘柄でインド関連として注目。
▼ジェクシード <3719> [東証S]
119万400株の第三者割当増資を実施。
▼バイク王 <3377> [東証S]
仕入れ強化が利益圧迫し23年11月期利益予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ダイセキS <1712>、(2)ミクニ <7247>、(3)三光合成 <7888>、(4)日本マイクロ <6871>、(5)東テク <9960>、(6)マルマエ <6264>、(7)平和堂 <8276>、(8)ピックルス <2935>、(9)ダイセキ <9793>、(10)ローツェ <6323>。
値下がり率上位10傑は(1)テスHD <5074>、(2)粧美堂 <7819>、(3)スターマイカ <2975>、(4)AndDo <3457>、(5)ファイズHD <9325>、(6)シグマクシス <6088>、(7)ファインデ <3649>、(8)メディアス <3154>、(9)ギークス <7060>、(10)マーケットE <3135>。
【大引け】
日経平均は前日比564.29円(1.70%)高の3万3753.33円。TOPIXは前日比32.21(1.41%)高の2320.81。出来高は概算で14億1192万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1499、値下がり銘柄数は292となった。東証マザーズ指数は818.68ポイント(2.71ポイント高)。
[2023年7月3日]
株探ニュース
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