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【↓】日経平均 大引け| 反落、米インフレを警戒し利益確定の売りが優勢 (1月13日)

配信元:株探
投稿:2022/01/13 18:22

日経平均株価
始値  28658.22
高値  28660.45(09:00)
安値  28444.96(15:00)
大引け 28489.13(前日比 -276.53 、 -0.96% )

売買高  11億6357万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆7679億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は反落、前日の急騰の反動で売りが優勢に
 2.米CPIは事前予測に一致も高水準でインフレ警戒が続く
 3.明日のオプションSQ算出を控え、積極的な買い入らず
 4.鉄鋼や非鉄株など買われ、バリュー株物色の動き強まる
 5.値下がり銘柄数は1600超で売買代金は6日ぶり3兆円割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比38ドル高と続伸した。米12月はCPIが市場予想と同水準だったことから米長期金利が一時低下したことが好感され、買いが優勢となった。

 東京市場では、米長期金利の上昇を警戒して主力輸出株などに利食い優勢の地合いとなり、日経平均株価は反落となった。

 13日の東京市場は、前日に日経平均が急騰した反動もあって、主力輸出株をはじめ広範囲に目先利益確定の売り圧力が顕在化した。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともにプラス圏で引けたが上値は重かった。注目された12月の米CPIが事前予想と一致、全体相場への影響は限られたものの高水準でインフレ警戒感が高まっている。これを受けて東京市場でも様子見ムードが強く、明日のオプションSQ算出を控え積極的な買いは入らなかった。国内でも新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染が急拡大傾向にあることで投資マインドを冷やした。業種別では鉄鋼や非鉄株が買われ、小売セクターなどが安い。値下がり銘柄数は1600を超え東証1部の73%が下落。また、売買代金は6営業日ぶりに3兆円大台を下回った。

 個別では、レーザーテック<6920>キーエンス<6861>が売りに押されたほか、ファーストリテイリング<9983>も下落した。オリンパス<7733>HOYA<7741>が値を下げ、任天堂<7974>も軟調。リクルートホールディングス<6098>も水準を切り下げた。ラクス<3923>が大幅安となり、マネジメントソリューションズ<7033>くら寿司<2695>なども安い。日本ペイントホールディングス<4612>の下げも目立った。
 半面、トヨタ自動車<7203>が強さを発揮、東京エレクトロン<8035>も頑強。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株も値を上げた。住友金属鉱山<5713>が買われ、三菱商事<8058>も堅調。星和電機<6748>がストップ高となり、OSG<6136>ローツェ<6323>なども値を飛ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>トヨタ <7203>東エレク <8035>住友鉱 <5713>三菱商 <8058> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>リクルート <6098>SBG <9984>ファナック <6954>オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約132円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)パルプ・紙、(4)保険業、(5)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)小売業、(3)サービス業、(4)陸運業、(5)その他製品。

■個別材料株

ドーン <2303> [JQ]
 9~11月期営業85%増益。
トレファク <3093>
 9-11月期は大幅増益で過去最高水準に。
ロードスター <3482> [東証M]
 増収増益トレンド継続見通しで上限9.1%の自社株買いも。
川本産業 <3604> [東証2]
 オミクロン株の国内感染急拡大で大相場の記憶よみがえる。
ブイキューブ <3681>
 メタバース領域に参入。
OSG <6136>
 22年11月期は増収増益及び増配の見通し。
ローツェ <6323>
 半導体製造装置の好調継続で第3四半期大幅増収増益。
星和電 <6748>
 高比表面積キャパシタ炭素電極の開発を材料視。
シグマ光機 <7713> [JQ]
 22年5月期営業利益39%増に上方修正。
スローガン <9253> [東証M]
 人材採用関連が堅調で22年2月期業績予想を上方修正。

Fブラザーズ <3454>
 22年11月期は減収減益の見通し。
イオン <8267>
 緊急事態宣言の影響で第3四半期は90億円の最終赤字。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)星和電 <6748> 、(2)ドリームI <4310> 、(3)OSG <6136> 、(4)ローツェ <6323> 、(5)ネクステージ <3186> 、(6)スマバ <9417> 、(7)昭電線HD <5805> 、(8)ヒトコムHD <4433> 、(9)USENHD <9418> 、(10)ティアック <6803>
 値下がり率上位10傑は(1)MSコンサル <6555> 、(2)Fブラザーズ <3454> 、(3)ラクス <3923> 、(4)りたりこ <7366> 、(5)チヨダ <8185> 、(6)フィルC <3267> 、(7)MSOL <7033> 、(8)ERIHD <6083> 、(9)クロスマーケ <3675> 、(10)くら寿司 <2695>

【大引け】

 日経平均は前日比276.53円(0.96%)安の2万8489.13円。TOPIXは前日比13.78(0.68%)安の2005.58。出来高は概算で11億6357万株。東証1部の値上がり銘柄数は502、値下がり銘柄数は1605となった。日経ジャスダック平均は3819.03円(18.58円安)。

[2022年1月13日]


株探ニュース
配信元: 株探

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