日経平均株価
始値 23254.28
高値 23377.43(09:30)
安値 23252.69(09:02)
大引け 23312.14(前日比 +282.24 、 +1.23% )
売買高 10億4647万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0711億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、前週末に下げた分を大きく上回る戻り足みせる
2.新型コロナに感染したトランプ大統領の病状改善をプラス材料視
3.強調展開みせる米株先物を横目に主力株はじめ幅広く買いを誘う
4.業種別指数は鉄鋼や非鉄など景気敏感株中心にほぼ全面高様相に
5.売買代金は膨らまず、2兆円台キープも9月17日以来の低水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比134ドル安と3日ぶりに反落した。トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことが判明したことを受けて、リスク回避の売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、日経平均株価が反発に転じた。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の症状が改善しているとの見方から、広範囲に買い戻す動きが優勢となった。
5日の東京市場は、朝方から主力株をはじめ幅広く買いが先行した。前週末2日の取引終盤はトランプ米大統領が新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たことが明らかとなり、先物を絡め全体相場は下押したが、本日はその買い戻しが全体を押し上げる格好となった。一時は重症化が取り沙汰されたトランプ米大統領だが、5日にも退院すると伝わったことが、マーケット心理を強気に傾けた。追加経済対策への期待も高まるなか、米株価指数先物が強調展開をみせ、それに追随して日経平均も高くなった。業種別では鉄鋼や非鉄など景気敏感株が値上がり上位で33業種中、32業種が上昇。東証1部の値上がり銘柄数は1900を超えた。ただ、売買代金は2兆円台には乗せたものの、9月17日以来の低水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ソニー<6758>も買い優勢。キーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>なども上値指向。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。資生堂<4911>なども高い。島忠<8184>が値上がり率トップに買われ、ダントーホールディングス<5337>はストップ高に買われた。古野電気<6814>も一時値幅制限いっぱいまで買われ、竹内製作所<6432>、クロス・マーケティンググループ<3675>なども値を飛ばした。
半面、売買代金トップとなった任天堂<7974>が1300円近い下落となったほか、東京エレクトロン<8035>も売りが優勢だった。サイバーエージェント<4751>、エイチ・アイ・エス<9603>なども冴えない。大阪有機化学工業<4187>が急落、キャリアリンク<6070>も大きく利食われた。エスプール<2471>が大幅安、ハイアス・アンド・カンパニー<6192>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ダイキン <6367> 、リクルート <6098> 、ファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約97円。うち49円はSBG1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、エムスリー <2413> 、オリンパス <7733> 、ファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約27円。うち16円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はその他製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)鉱業、(3)陸運業、(4)保険業、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)精密機器、(2)石油石炭製品、(3)医薬品、(4)機械、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△くら寿司 <2695>
9月既存店売上高が7ヵ月ぶり前年上回る。
△ファーマF <2929> [東証2]
グループ通販事業の定期顧客件数が50万件を突破。
△アサカ理研 <5724> [JQ]
「リチウムイオン電池から金属を回収する事業に参入」との報道。
△インパクト <6067> [東証M]
スマホゲームの運営を支援するパッケージソリューションを提供。
△竹内製作所 <6432>
上期経常を58%上方修正、通期も増額。
△島忠 <8184>
DCM <3050> がTOBで完全子会社化へ。
△しまむら <8227>
SMBC日興証券が投資評価を引き上げ。
△ナルミヤ <9275>
9月既存店売上高は2.6%減も前月より改善。
△カンセキ <9903> [JQ]
21年2月期業績及び配当予想を上方修正。
△王将フード <9936>
9月既存店売上高5.4%減も売り上げの回復進む。
▼KTK <3035> [JQ]
21年8月期2ケタ営業減益見通し。
▼川口化 <4361> [東証2]
第3四半期は3割営業減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)島忠 <8184> 、(2)ダントーHD <5337> 、(3)竹内製作所 <6432> 、(4)クロスマーケ <3675> 、(5)グッドコムA <3475> 、(6)古野電 <6814> 、(7)ウイルプラス <3538> 、(8)テモナ <3985> 、(9)TATERU <1435> 、(10)サイバーリン <3683> 。
値下がり率上位10傑は(1)大有機 <4187> 、(2)ランド <8918> 、(3)キャリアL <6070> 、(4)エスプール <2471> 、(5)SPK <7466> 、(6)TSIHD <3608> 、(7)ハイマックス <4299> 、(8)パイプドHD <3919> 、(9)タカキュー <8166> 、(10)モリ工業 <5464> 。
【大引け】
日経平均は前日比282.24円(1.23%)高の2万3312.14円。TOPIXは前日比28.03(1.74%)高の1637.25。出来高は概算で10億4647万株。東証1部の値上がり銘柄数は1905、値下がり銘柄数は226となった。日経ジャスダック平均は3604.09円(32.61円高)。
[2020年10月5日]
株探ニュース
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