東京株式(大引け)=286円安、米ハイテク株安を引き継ぎ反落
大引けの日経平均株価は前営業日比286円01銭安の2万1031円31銭と反落。東証1部の売買高概算は14億1231万株、売買代金概算は2兆7387億4000万円。値上がり銘柄数は571、対して値下がり銘柄数は1436、変わらずは46銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場の急落を受けて再びリスク回避の売りがかさむ展開となった。特に米国ではハイテク株の下げがきつく、ナスダック指数は前々日の急騰を帳消しとする大幅反落となっており、東京市場でも電機や機械セクターの主力株が売られた。米中貿易摩擦に対する警戒感は根強く、世界景気への影響が懸念されている。原油市況が下げていることもあって石油や資源開発関連株にも値を下げるものが目立った。日経平均は一時540円あまり下げる場面があったものの終盤になって買い戻され下げ幅を縮小、きょう1日としては高値で着地している。実質新年度入りで配当権利落ちに伴い160円程度のマイナスが日経平均に反映されており、これを差し引くと130円弱の下げとなる。ただ、値下がり銘柄数は全体の7割を占めた。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が安く、東京エレクトロン<8035.T>、SUMCO<3436.T>なども売られた。パナソニック<6752.T>も値を下げた。売買代金トップの任天堂<7974.T>が売りに押されたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも軟調。トランザクション<7818.T>が急落、イーブックイニシアティブジャパン<3658.T>、奥村組<1833.T>なども大幅下落した。コスモエネルギーホールディングス<5021.T>も安い。
半面、JT<2914.T>が堅調、資生堂<4911.T>、花王<4452.T>も買いが優勢。京セラ<6971.T>も頑強な値動きをみせた。リニカル<2183.T>、メディカル・データ・ビジョン<3902.T>が値を飛ばし、フジシールインターナショナル<7864.T>も大幅高。ヴィンクス<3784.T>が物色人気となり、イーレックス<9517.T>、オルトプラス<3672.T>も買われた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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