個別では、フリー<4478>が週間で8.4%高、ラクス<3923>が同7.9%高などとマザーズ時価総額上位は全般堅調。これまで調整を強いられていたものの、テクニカル的にリバウンド期待が高まったBASE<4477>は同32.3%高、それに上場来高値更新が続いたJTOWER<4485>は25.9%高となった。売買代金上位では12月上場組のバルミューダ<6612>やプレイド<4165>、BASE同様に調整していたマクアケ<4479>が大幅高。また、フルッタフルッタ<2586>が週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、時価総額上位でもメルカリ<4385>は同7.6安。米事業を巡る一部報道が嫌気された。売買代金上位ではエヌ・ピー・シー<6255>がやや売り優勢で、ロコンド<3558>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力は、東映アニメーション<4816>が同8.1%高と引き続き堅調だったものの、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同5.0%安となるなどまちまち。売買代金上位ではウエストHD<1407>などが買われ、ケアサービス<2425>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、ユーラシア旅行社<9376>などが下落率上位に顔を出した。
来週の新興市場では、新興株の見直しムードが続くことに期待したい。2020年10-12月期の決算発表が本格的にスタートし、主要企業の業績動向に市場全体の関心が向きやすい局面ではあるだろう。しかし、景気回復への期待などから昨年後半以降、上昇ピッチを速めた日経平均や主力大型株に対し、新興株は7-9月期業績が依然良好だったにもかかわらず調整を強いられたものが少なからずある。直近の米ハイテク株高からは、国内の新興株でも10-12月期決算が見直しのきっかけになるとの期待が膨らむ。
来週は、1月25日に東映アニメ、弁護士ドットコム<6027>、26日にマクアケ、27日に沖縄セルラー電話<9436>、28日にドリコム<3793>、Jストリーム<4308>、29日にセリア<2782>、ニッポン高度紙工業<3891>などが決算発表を予定している。好業績が続くマクアケやJストリーム、電子契約サービスが急成長中の弁護士コム、EV(電気自動車)関連として人気の高度紙など、注目企業が多く出てくる。
IPO関連では、QDレーザ<6613>に続きアールプランナー<2983>が1月25日からブックビルディング(BB)期間に入る。また、今週はアピリッツ<4174>(2月25日、ジャスダック)、室町ケミカル<4885>(2月26日、ジャスダック)、coly<4175>(2月26日、マザーズ)の新規上場が発表され、2月IPOは現時点で7社となっている。
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