日経平均は大幅高で4日続伸、ハイテク株主導で上げ幅をじりじりと拡大
(+0.62%)の5509.01で取引を終了した。週末に6月雇用統計の発表を控え様子見姿勢が広がる中、足元で上昇していた株に利益確定の売りが先行し寄り付きは下落した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、「インフレが再び鈍化傾向にある」と指摘したことで長期金利が低下し、相場を支援したほか、アマゾンやアップルなど主要ハイテク株が買われ相場を支えた。ナスダック指数、S&P500は史上最
高値を更新した。
米国株上昇を材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。アップル関連銘柄や半導体株などが上げ幅をじりじりと広げるなど、米ハイテク株上昇を素直に材料視した展開となった一方、足元の日本株のけん引役だった保険株や銀行株など金融株は上げ一服。225先物に断続的な買いも入ったことで、TOPIXよりも日経平均が強い動きを見せた。
大引けの日経平均は前日比506.07円高(+1.26%)の40580.76円となった。東証プライム市場の売買高は16億9035万株。売買代金は4兆3443億円。業種別では、機械、海運業、その他金融業、化学、電気機器などが上昇した一方、石油・石炭製品、ゴム製品、鉱業、保険業、銀行業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は59%、対して値下がり銘柄は37%となっている。
日経平均採用銘柄では、米アップルが史上最高値を更新したことやポジティブな証券会社のレポートなどが影響して、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、TDK<6762>、京セラ<6971>、アルプスアルパイン<6770>などアップル関連の上げが目立ったほか、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株も買われた。このほか、防衛関連の三菱重工<7011>、IHI<7013>、川崎重工<7012>も上昇した。
一方、足元上昇が目立っていた東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>、SOMPOホールディングス<8630>など保険株は反落したほか、千葉銀行<8331>、しずおかFG<5831>、ふくおかFG<8354>、コンコルディアFG<7186>など地銀株も売り優勢となった。また、NTTデータグループ<9613>はランサムウェア被害が伝わったことで下落。このほか、横浜ゴム<5101>、ブリヂストン<5108>もさえなかった。
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