東証プライム市場の騰落銘柄数は、値下がり銘柄数が870を超え、全体の5割超を占めた。セクター別では、石油石炭、小売、不動産、建設など16業種が上昇。一方、機械、金属製品、水産農林、その他製品など17業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、イオン<8267>、第一三共<4568>、7&iHD<3382>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、イビデン<4062>、中外薬<4519>が軟調だった。
前日の米国市場はAI関連株を中心に売られ、主要株価指数はそろって下落した。この流れから半導体・AI関連の一角は売りが先行したものの、その後はソフトバンクGがプラス圏を回復したこともあり、買い戻しの動きが広がった。結局ソフトバンクGは小幅な上昇にとどまったほか、東エレク、アドバンテスはプラスをキープできなかったが、仕掛け的な動きは限られていたようである。一方、小売や不動産などの内需関連株はしっかりで、日経平均の上げ幅が一時400円に迫った。
明日はエヌビディアの決算の初動対応になることから、先物市場の動向などに振らされる可能性はありそうだ。ただ、このイベント通過後はイレギュラー的な値動きをみせていた銘柄などには修正の動きが意識される可能性はありそうだ。また、20日には米雇用統計の発表が予定されており、手掛けにくくさせそうだが、まずはエヌビディアの決算通過後のリバランスが意識されよう。
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