17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は下落、10-12月期GDP速報値の悪化を嫌気、売り一巡後のマド埋めに注目
・ドル・円は下げ渋り、日本の弱いGDPを嫌気も中国株高を材料視
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は下落、10-12月期GDP速報値の悪化を嫌気、売り一巡後のマド埋めに注目
日経平均は下落。150.56円安の23537.03円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えた。新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感を一段と強めているなか、こう着感の強い相場展開が続くとの見方がコンセンサスであったが、寄り付き前に発表された10-12月期の国内総生産(GDP)速報値の悪化が嫌気された。
ギャップスタートから23500円を下回って始まった日経平均は、その後23335.99円まで下げ幅を広げる局面をみせている。ただ、前引けにかけては次第に買い戻しの流れが優勢となり、下げ幅を縮めてきていた。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは空運の下落率が2%を超えた他、金属製品、海運、食料品、倉庫運輸、精密機器、鉄鋼が軟調。半面、ゴム製品、水産農林が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>、TDK<6762>、テルモ<4543>、キリンHD<2503>、東エレク<8035>が軟調。一方で、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>がしっかり。
寄り付き前段階では225先物は比較的底堅く推移していたが、10-12月期の国内総生産(GDP)速報値が短期筋の売り仕掛けに向かわせた格好であろう。実質の季節調整値で前期比1.6%減、年率換算で6.3%減だった。コンセンサスは年率で3.9%減だったこともあり、予想以上の悪化に対してアルゴが働いたようである。
とはいえ、日本経済は5四半期ぶりのマイナス成長に沈んだが、足元では新型コロナウイルスによる感染拡大に伴う経済への影響が警戒されていることもあり、一段の悪化が不安視されている中では、その後のショートカバーの勢いも期待しづらいところではある。
日経平均は、ギャップスタートとなったことで、上にアイランドリバーサル形状を残す格好となり、直近の上昇でシグナル好転をみせていたが、一転、シグナルが悪化する可能性もある。一先ず75日線レベルでの下げ止まりをみせてきており、長い下ヒゲを残している。先週末の安値が23600円処に位置しており、ますはマドを埋めてくることが出来るかが注目される。25日線レベルが上値抵抗として意識されるとみられるが、マドを埋めることが出来れば、幾分センチメントは改善するだろう。
■ドル・円は下げ渋り、日本の弱いGDPを嫌気も中国株高を材料視
17日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本の国内総生産(GDP)が低調な内容となったほか、国内の新型ウイルス感染拡大が意識され、円買い主導で一時109円72銭まで下落。ただ、上海総合指数など中国株が全般的に堅調地合いとなり、リスク回避的な円売りを抑制しドルは小幅に値を戻した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円72銭から109円88銭、ユーロ・円は118円91銭から119円12銭、ユーロ・ドルは1.0834ドルから1.0843ドル。
■後場のチェック銘柄
・重松製作所<7980>、新内外綿<3125>など、13銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・西村経済再生相
「新型ウイルスによる影響には注意が必要」
「消費増税前の駆け込みと反動減は前回増税時ほどではなかったと考えられる」
【経済指標】
・日・10-12月期GDP1次速報:前期比年率-6.3%(予想:-3.8%、7-9月期:+1.8%)
<国内>
特になし
<海外>
・米国休場(プレジデンツデー)
<HH>
・日経平均は下落、10-12月期GDP速報値の悪化を嫌気、売り一巡後のマド埋めに注目
・ドル・円は下げ渋り、日本の弱いGDPを嫌気も中国株高を材料視
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は下落、10-12月期GDP速報値の悪化を嫌気、売り一巡後のマド埋めに注目
日経平均は下落。150.56円安の23537.03円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えた。新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感を一段と強めているなか、こう着感の強い相場展開が続くとの見方がコンセンサスであったが、寄り付き前に発表された10-12月期の国内総生産(GDP)速報値の悪化が嫌気された。
ギャップスタートから23500円を下回って始まった日経平均は、その後23335.99円まで下げ幅を広げる局面をみせている。ただ、前引けにかけては次第に買い戻しの流れが優勢となり、下げ幅を縮めてきていた。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは空運の下落率が2%を超えた他、金属製品、海運、食料品、倉庫運輸、精密機器、鉄鋼が軟調。半面、ゴム製品、水産農林が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>、TDK<6762>、テルモ<4543>、キリンHD<2503>、東エレク<8035>が軟調。一方で、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>がしっかり。
寄り付き前段階では225先物は比較的底堅く推移していたが、10-12月期の国内総生産(GDP)速報値が短期筋の売り仕掛けに向かわせた格好であろう。実質の季節調整値で前期比1.6%減、年率換算で6.3%減だった。コンセンサスは年率で3.9%減だったこともあり、予想以上の悪化に対してアルゴが働いたようである。
とはいえ、日本経済は5四半期ぶりのマイナス成長に沈んだが、足元では新型コロナウイルスによる感染拡大に伴う経済への影響が警戒されていることもあり、一段の悪化が不安視されている中では、その後のショートカバーの勢いも期待しづらいところではある。
日経平均は、ギャップスタートとなったことで、上にアイランドリバーサル形状を残す格好となり、直近の上昇でシグナル好転をみせていたが、一転、シグナルが悪化する可能性もある。一先ず75日線レベルでの下げ止まりをみせてきており、長い下ヒゲを残している。先週末の安値が23600円処に位置しており、ますはマドを埋めてくることが出来るかが注目される。25日線レベルが上値抵抗として意識されるとみられるが、マドを埋めることが出来れば、幾分センチメントは改善するだろう。
■ドル・円は下げ渋り、日本の弱いGDPを嫌気も中国株高を材料視
17日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本の国内総生産(GDP)が低調な内容となったほか、国内の新型ウイルス感染拡大が意識され、円買い主導で一時109円72銭まで下落。ただ、上海総合指数など中国株が全般的に堅調地合いとなり、リスク回避的な円売りを抑制しドルは小幅に値を戻した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円72銭から109円88銭、ユーロ・円は118円91銭から119円12銭、ユーロ・ドルは1.0834ドルから1.0843ドル。
■後場のチェック銘柄
・重松製作所<7980>、新内外綿<3125>など、13銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・西村経済再生相
「新型ウイルスによる影響には注意が必要」
「消費増税前の駆け込みと反動減は前回増税時ほどではなかったと考えられる」
【経済指標】
・日・10-12月期GDP1次速報:前期比年率-6.3%(予想:-3.8%、7-9月期:+1.8%)
<国内>
特になし
<海外>
・米国休場(プレジデンツデー)
<HH>
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