大引けの日経平均は前日比430.06円安の27661.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億42万株、売買代金は2兆7170億円だった。セクターでは海運、卸売、鉱業を筆頭にほぼ全面安となり、上昇したのは建設のみだった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の87%、対して値上がり銘柄は11%となった。
個別では、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>、東エレク<8035>などの半導体関連株や、日本電産<6594>、イビデン<4062>、村田製<6981>などのハイテク株が全般大きく下落。ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>といった値がさ株も大幅安。景気後退懸念から三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社株や、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、INPEX<1605>
などが安い。三井金属<5706>はレーティング格下げもあり大幅安。鋼材値上げの受け入れが伝わったトヨタ自<7203>はEV電池生産への投資報道もあったが、コスト増への懸念から下落。デンソー<6902>も大きく売られた。ACCESS<4813>は赤字決算が嫌気されて急落し、ラクーンHD<3031>は順調な第1四半期決算ながらもサプライズに乏しく、地合いの悪化も手伝って急落。
一方、鋼材値上げが好感されて日本製鉄<5401>が上昇。業績予想を上方修正した菱洋エレクトロ<8068>は急伸。レーティング格上げが観測された日本ゼオン<4205>、外資証券の目標株価引き上げを受けた積水ハウス<1928>は大幅高。KADOKAWA<9468>は、ゲーム子会社の中国テンセント子会社などへの第三者割当増資実施が材料視された。
円安進行を支援要因にSUBARU<7270>、スズキ<7269>、三菱自<7211>の自動車株の一角が堅調。アステラス薬<4503>、コナミG<9766>など景気動向に左右されにくいセクターの一角もしっかりだった。
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