■株式見通し:金融市場の混乱に対する警戒感が和らぎ、押し目買いの動きも入りやすく
■SANKYO、23/3上方修正 営業利益450億円←290億円
■前場の注目材料:大林組、遠隔地から自動・自律建機「協調運転」、大阪に実証施設新設
■金融市場の混乱に対する警戒感が和らぎ、押し目買いの動きも入りやすく
18日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれよう。17日の米国市場はNYダウが550ドル高だった。英国の財政刺激策の撤回で同国の財政悪化をきっかけにした世界金融市場混乱へのリスク警戒感が和らいだ。また、バンク・オブ・アメリカの決算が予想を上回ったことが好感されたほか、長期金利の低下も手伝い、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比345円高の27075円。円相場は1ドル148円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、節目の27000円を捉えてくることになりそうだ。英国の財政刺激策の撤回によって金融市場の混乱に対する警戒感が和らいだことから、米国市場では決算発表に焦点が移った。決算に対する慎重姿勢は崩せないものの、業績の下振れは相当織り込まれているなか、予想ほど悪くないといった見方に向かうようであれば、修正リバウンドの流れが意識されやすいところであろう。
日経平均は25日線が27121円辺りに位置しているため、まずは同線を突破してくるかが注目されそうだ。同線を一気に上放れてくる動きを見せてくるようだと、75日線が位置する27463円辺りをターゲットとしたリバウンド機運が高まりやすい。また、27000円辺りでの底堅い値動きとなれば、リバウンド狙いの押し目買いの動きも入りやすくなりそうだ。
昨日の日経平均は前週末に大幅高で指数をけん引していたファーストリテ<9983>が一服となったことで指数の重荷となったものの、戻り高値水準での底堅い値動きだった。また、売りが先行した東エレク<8035>はプラスに転じ、指数を下支えするなど、リバランス中心ながらもボトム意識が高まってきているようである。積極的に上値を買い上がる動きは期待しづらいものの、ショート筋にとっては、いったんポジションを圧縮しておきたいところだろう。
物色の流れとしては、ややインデックス主導の値動きが見込まれるため、指数インパクトの大きい値がさ株などに値幅取り狙いの資金が向かいやすい。その他は、決算など個別材料株のほか、マイナンバー関連といったテーマ性のある銘柄などに個人主体の資金が向かうことになりそうだ。
■SANKYO、23/3上方修正 営業利益450億円←290億円
SANKYO<6417>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は1100億円から1350億円、営業利益を290億円から450億円に上方修正した。2022年3月期に販売したパチンコ機「フィーバー機動戦士ガンダムユニコーン」が好評で追加販売を行ったほか、「フィーバー戦姫絶唱シンフォギア3 黄金絶唱」をはじめとする新機種の販売も好調に推移した。パチスロ機販売台数も10千台(前年同期は2千台)と順調に推移し、大幅な増収増益となる見通しである。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(30185.82、+550.99)
・ナスダック総合指数は上昇(10675.80、+354.41)
・シカゴ日経先物は上昇(27075、大阪比+345)
・1ドル=149.00-10円
・SOX指数は上昇(2211.66、+49.34)
・VIX指数は低下(31.37、-0.65)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・大林組<1802>遠隔地から自動・自律建機「協調運転」、大阪に実証施設新設
・IHI<7013>データアナリスト7割増の1000人体制、社員研修で内部人材育成
・シャープ<6753>三重で屋内光発電デバイス量産へ、液晶パネル設備を転用
・豊田通商<8015>加エネディムと磁石レス電気モーターで協業
・ヤクルト本社<2267>飲料48品目を来月から値上げ
・高千穂交易<2676>ロボシステムをサブスク提供、米社と代理店契約
・ヒロセ電機<6806>盛岡に生産技術拠点、コネクター開発を強化
・積水化<4204>ゴミをエタノールに変換、協業先広げ価値創出
・住友化学<4005>スーパーエンプラでEV開拓、軽量化・コスト低減
・帝人<3401>丸石薬の目黒研買収、プロバイオティクス開発・製造
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・07:45 NZ・7-9月期消費者物価指数(前年比予想:+6.5%、4-6月期:+7.3%)
・09:30 豪準備銀行10月理事会議事要旨 <ST>
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