【↓】日経平均 大引け｜ 小反落、半導体関連株を中心に売り優勢 (12月1日)

日経平均株価
始値　　33537.44
高値　　33551.57(09:00)
安値　　33397.42(10:06)
大引け　33431.51(前日比 -55.38 、 -0.17％ )

売買高　　13億6318万株 (東証プライム概算)
売買代金　 3兆4666億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

　１．日経平均は55円安と小幅反落、上値の重い展開が続く
　２．前日のNYダウは520ドル高と急伸し年初来高値を更新
　３．日経平均は方向感に欠け3万3500円を前後する一進一退
　４．東エレクやアドテスト、ディスコなど半導体関連株は軟調に推移
　５．円安を受けトヨタや日産自、ホンダといった自動車株は値を上げる

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは前日比520ドル高と大幅3日続伸した。FRBの利上げ局面が終了したとの見方が好感されたほか、好決算を発表したセールスフォースが上昇し指数を押し上げた。

　東京市場では、日経平均株価は小幅反落。前日のNYダウは大幅高で年初来高値を更新したが、日経平均は方向感に欠け半導体関連株などが値を下げるなか、軟調な展開が続いた。

　前日の米株式市場では、NYダウが急伸した。米利上げ終了に向けた期待が高まるなか買いが膨らんだ。ナスダック指数は下落した。この流れを受け、日経平均は、朝方は値を上げてスタートした。ただ、上値は重く買い一巡後は小幅なマイナス圏に転じ、3万3500円を前後する一進一退状態が続いた。半導体関連など値がさハイテク株が値を下げる一方、為替が円安に振れたことを好感され自動車株などは堅調だった。

　個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が安く、ソシオネクスト<6526>も下落。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が軟調。ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>が下落し、さくらインターネット<3778>は続落した。楽天グループ<4755>やメルカリ<4385>も安い。
　半面、レーザーテック<6920>や三菱重工業<7011>、三菱商事<8058>が高く、トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>がしっかり。セブン＆アイ・ホールディングス<3382>が買われ、川崎汽船<9107>やデンソー<6902>、イビデン<4062>が値を上げた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はレーザーテク <6920>、トレンド <4704>、第一三共 <4568>、セブン＆アイ <3382>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ＳＢＧ <9984>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ＴＤＫ <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約103円。

　東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)倉庫運輸関連、(3)輸送用機器、(4)銀行業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)電気機器、(5)空運業。

■個別材料株

△ソリトン <3040> [東証Ｐ]
　23年12月期利益及び配当予想を上方修正。
△セブン＆アイ <3382> [東証Ｐ]
　自社株買いや株式分割を好感。
△芦森工 <3526> [東証Ｓ]
　自動車安全領域での豊田合 <7282> との相乗効果に期待。
△ワンプラ <4199> [東証Ｇ]
　有報でのポケモン開発企業への売掛金記載で関心が向かう。
△トリケミカル <4369> [東証Ｐ]
　第3四半期営業益52％減ながら通期計画進捗率80％。
△トビラシステ <4441> [東証Ｓ]
　23年10月期業績の計画上振れ着地と配当予想増額を好感。
△東洋電 <6505> [東証Ｓ]
　インドネシア通勤鉄道向け新造車両用で大型受注獲得。
△岩崎通 <6704> [東証Ｓ]
　あいＨＤ <3076> と資本･業務提携。
△大黒屋 <6993> [東証Ｓ]
　ＬＩＮＥヤフー <4689> との業務提携に期待。
△アルメディオ <7859> [東証Ｓ]
　東証が信用取引に関する臨時措置を解除。

▼まんだらけ <2652> [東証Ｓ]
　10月売上高伸び鈍化との見方。
▼地盤ＨＤ <6072> [東証Ｇ]
　東証が信用取引に関する規制措置を強化。


　東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ソリトン <3040>、(2)ヤマエＧＨＤ <7130>、(3)トリケミカル <4369>、(4)広済堂ＨＤ <7868>、(5)Ｄガレージ <4819>、(6)パソナＧ <2168>、(7)邦チタ <5727>、(8)三井Ｅ＆Ｓ <7003>、(9)セブン＆アイ <3382>、(10)ミガロＨＤ <5535>。
　値下がり率上位10傑は(1)オーケストラ <6533>、(2)ドリームＩ <4310>、(3)さくらネット <3778>、(4)グリムス <3150>、(5)大阪ソーダ <4046>、(6)Ｄｍミックス <7354>、(7)ギフティ <4449>、(8)ネットプロ <7383>、(9)Ｍ＆Ａキャピ <6080>、(10)ソシオネクス <6526>。

【大引け】

　日経平均は前日比55.38円(0.17％)安の3万3431.51円。ＴＯＰＩＸは前日比7.59(0.32％)高の2382.52。出来高は概算で13億6318万株。東証プライムの値上がり銘柄数は761、値下がり銘柄数は844となった。東証グロース250指数は700.75ポイント(15.90ポイント安)。

［2023年12月1日］


株探ニュース