東京株式(前引け)=小幅続落、手掛かり難で売りに押される
きょう前場の東京株式市場は、朝方は売り買い交錯も日経平均はプラスでスタートした。円安傾向の為替相場や原油市況の上昇を背景にリスクをとるムードが優勢で、1万7000円台を回復する瞬間もあったが、それも束の間、戻り売り圧力に抗えず、程なくしてマイナス圏に沈んだ。引き続き買い手掛かり材料に事欠くなか、北朝鮮での核実験報道に伴い地政学リスクが意識され、ドル円相場が1ドル=102円近辺まで円が強含んだことなどもマイナスに作用した。ただ、日銀のETF買いに対する思惑を背景に下値を売り込む動きもみられない。売買代金はメジャーSQ(株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数)算出に絡み、通常よりも膨らみ1兆3000億円を上回った。
個別では、任天堂<7974.T>が大商いも前日急伸の反動で利益確定売りに押された。同様にディー・エヌ・エー<2432.T>も売りが優勢。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>が安く、東京エレクトロン<8035.T>も軟調。ラウンドワン<4680.T>、ツクイ<2398.T>などが大きく売られた。半面、京セラ<6971.T>が堅調、コマツ<6301.T>も買いが先行している。JPホールディングス<2749.T>が大幅高となったほか、昭和電工<4004.T>、ダブル・スコープ<6619.T>なども物色人気に。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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