ギグワークス<2375>の2024年10月期の連結業績は、売上高が前期比7.7%減の24,400百万円、営業利益が同84.6%増の205百万円、経常利益が同79.8%増の200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が85百万円(前期は718百万円の損失)と、収益を着実に改善する予想である(期初予想通り)。
売上高の通期予想に対する第2四半期進捗率は53.5%であり、全体として順調に推移している。オンデマンドエコノミー事業では、販売支援業務やIT機器の設置設定業務などのフィールドサービスは、引き続き厳しい状況が継続する見通しである。非IT関連のフィールドサポートサービスを強化しつつ、IT関連の需要回復を待つ戦略である。ヘルプデスク、サービスデスクの運営を手掛ける非対面型業務のコンタクトセンターサービスは、通販市場の成長、企業のDXなどを背景に、引き続き底堅い需要を想定する。また、Web3領域のSnap to Earnアプリ写真を撮って稼ぐ「SNPIT」は下期にさらに事業拡大が期待ができる。デジタルマーケティング事業では、一層の運営コストの効率化を行うとともに、総合プロデューサーの秋元康氏とともに新たな利益創出と成長への取り組みを開始した。システムソリューション事業は、国内のソフトウェア設備投資が回復基調にあるなか人材不足は顕著であり、受託開発業務やシステムエンジニアリングサービスは引き続き堅調な需要が期待できる。シェアリングエコノミー事業では、コロナ禍で定着し働き方のニーズの取り込みを推進し、下期も利益確保を優先し、シェアオフィス稼働率向上、利用会員獲得を見込む。対面型フィールドサポートサービスの需要落ち込みをコンタクトセンター、システムソリューション、シェアオフィス、Web3アプリなどの成長分野で補えるかが鍵となる。
営業利益は前期比84.7%増、営業利益率は0.8%(前期は0.4%)と着実な回復を見込んでいる。通期予想に対する営業利益の第2四半期進捗率は90.2%であり、進捗は順調である。
同社は従来、営業利益率は5%前後というパフォーマンスであるものの、IT機器フィールドサービスの回復やデジタルマーケティング事業のさらなるコスト効率化に一定の期間がかかると想定している。弊社では、IT分野やサービス業の人材不足は顕在化しており、同社にとっての外部環境は好転の兆しがあると見ている。シェアリングエコノミー事業の黒字転換により4事業中3事業が利益体質となり、事業ポートフォリオはより安定感を増した。デジタルマーケティング事業での秋元康氏との新規取り組み、Web3領域の新事業など成長と業績への寄与に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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