日経平均は続落。55.91円安の23263.96円(出来高概算6億9646万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、注目されていたパウエル議長証言では市場想定通り当面の金利据え置きを示唆した一方で、農産物購入を巡って米中交渉が難航していることが伝わったことで、主要3指数は高安まちまちとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の23330円、円相場は1ドル=109円を割り込んだことから、本日の東京市場にもいったん利食い売りの動きが先行した。朝方の売り一巡後は押し目買いの動きもみられたものの、前場取引時間中に発表された10月の中国経済指標が弱含んだことで、短期筋による指数先物や中国関連株への売りに繋がり、日経平均は前引けにかけてマイナス圏での推移となった。
値下がり寄与トップはファミリーマート<8028>、同2位はアドバンテ<6857>となり、2銘柄で指数を約15円分押し下げたほか、信越化学<4063>、日東電<6988>、テルモ<4543>などがそれに続いた。ファミリーマートは営業時間の短縮を容認するとの報道が伝わったほか、前日まで8営業日続伸をみせたアドバンテに対してはいったん利益確定の動きが優勢となった。なお、値上がり寄与上位銘柄には、ファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>が指数の下支え役となったほか、東エレク<8035>、リクルートホールディングス<6098>、ヤマハ発<7272>、NTTデータ<9613>、第一三共<4568>などが並んだ。前日に第3四半期の決算を発表したヤマハ発の7-9月期営業利益は310億円となり、前年同期比6.9%減益、為替の影響で会社計画比では弱含みの着地となったもようだが、市場予想は若干上回る形になった。大きなサプライズはないものの、円高の影響が警戒されていた中で、安心感が先行する形になっている。
*11:30現在
日経平均株価 23263.96(-55.91)
値上がり銘柄数 49(寄与度+65.77)
値下がり銘柄数 170(寄与度-121.68)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテ 67720 220 +7.93
<9984> ソフトバンクG 4312 35 +7.56
<8035> 東エレク 22335 205 +7.38
<6098> リクルートHD 3752 66 +7.13
<7272> ヤマハ発 2349 159 +5.73
<9613> NTTデータ 1466 30 +5.40
<4568> 第一三共 6746 96 +3.46
<6367> ダイキン 15450 60 +2.16
<1963> 日揮HD 1702 53 +1.91
<4503> アステラス薬 1803 10 +1.80
<7951> ヤマハ 5960 40 +1.44
<2002> 日清粉G 2099 36 +1.30
<2502> アサヒ 5249 31 +1.12
<4324> 電通 3960 30 +1.08
<6361> 荏原 3420 135 +0.97
<4689> ZHD 445 61 +0.88
<9433> KDDI 3182 4 +0.86
<4506> 大日住薬 1867 22 +0.79
<2801> キッコーマン 5480 20 +0.72
<4502> 武田 4388 18 +0.65
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<8028> ファミリーマート 2715 -61 -8.79
<6857> アドバンテ 5720 -90 -6.48
<4063> 信越化 11870 -155 -5.58
<6988> 日東電 6170 -140 -5.04
<4543> テルモ 3748 -32 -4.61
<6758> ソニー 6706 -106 -3.82
<4021> 日産化学 4710 -100 -3.60
<6954> ファナック 21125 -90 -3.24
<7267> ホンダ 3165 -44 -3.17
<5108> ブリヂストン 4444 -70 -2.52
<7269> スズキ 5007 -65 -2.34
<7733> オリンパス 1686.5 -15.5 -2.23
<7203> トヨタ 7830 -59 -2.13
<4755> 楽天 936 -54 -1.95
<8830> 住友不 3870 -54 -1.95
<6645> オムロン 6540 -50 -1.80
<4519> 中外薬 9192 -49 -1.77
<4452> 花王 8523 -45 -1.62
<6301> コマツ 2615.5 -42.5 -1.53
<2503> キリンHD 2508 -41.5 -1.49
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