三井住友<8316>:3811円(-33円)
反落。前日に第1四半期の決算を発表している。純利益は2157億円で前年同期比5.0%減益、通期計画に対する進捗率は31%と順調な滑り出しになっている。本業利益も健闘するなど比較的ポジティブな見方も多いようだ。ただ、本日のFOMCにおいて約10年半ぶりの利下げ実施が見込まれるなどから、米長期金利は低下基調を辿っており、事業環境の厳しさを反映して、株価へのプラス反応は限定的にとどまる。
大東建<1878>:13965円(-295円)
大幅続落。前日の前引け後に第1四半期決算を発表、営業利益は279億円で前年同期比19.9%減益、先の観測報道数値である290億円程度も下回った。主力の建設事業の減収や利益率低下が響いている。野村證券では、減益決算は想定線であるが、受注高が同20%減になっていることは要注意としている。今後も低調な受注が続くようだと21年3月期の業績下振れにつながると指摘している。
アンリツ<6754>:2021円(+78円)
急反発。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は27億円で前年同期比65.3%の大幅増益、24億円程度であった市場予想も上回る着地に。今期の2ケタ減益見通しを受けて株価は急落した経緯も、第1四半期大幅増益を受けて、保守的な計画には上振れ余地が大きいとの見方にもつながる。注目される計測事業は営業利益、受注ともに好調を持続、期待感の高い5G関連分野の拡大が想定される形になっている。
任天堂<7974>:39230円(-1360円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は274億円で前年同期比10.2%減益、370億円程度の市場予想を大幅に下回り、予想外の減益決算となっている。「Nintendo Switch」はハード、ソフトとも好調に推移したが、「ニンテンドークラシックミニ」の反動減、自社ソフト売上高比率低下、対ユーロでの円高などが背景に。今後の期待イベントは残るが、会社計画を大きく上回っていた通期コンセンサスは切り下がる方向に。
ツクルバ<2978>:2089円 -
公開価格(2050円)と同水準の2050円で初値を付けた。設立年月日は11年8月22日。事業内容はITを活用したリノベーション・中古住宅流通プラットフォーム「cowcamo」運営事業や「働く場」をサブスクリプション型のサービスとして提供するシェアードワークプレイス事業。19年7月期の営業損益予想は0.05億円の黒字(前期実績は4.85億円の赤字)。会員数の増加などで黒字に転換すると見込む。第3四半期累計実績は0.11億円の黒字。
ソニー<6758>:6166円(+307円)
急反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2309億円で前年同期比18.4%増益となり、1700-1800億円レベルの市場予想を大幅に上回った。減収となった中での2ケタ増益確保にはポジティブなサプライズも先行へ。ファーウェイ問題への懸念もあったなか、イメージング&センシングソリューションが大幅増益で増益のけん引役に。また、前年の高いハードルにもかかわらず、ゲーム&ネットワークサービスも想定以上に底堅かった。
ユーラシア<9376>:546円(+31円)
急騰。19年9月期の営業利益を従来予想の0.80億円から1.40億円(前期実績0.01億円)に上方修正している。10連休となった今年のゴールデンウイークを受けて旅行需要が喚起され、同社にも特需効果が見られたため。株価が3月5日に付けた年初来高値(602円)に迫っていることも先高期待につながり、買いを後押しする要因になっているようだ。
メルカリ<4385>:2942円(+24円)
大幅に続伸。日本製鉄<5401>から鹿島アントラーズ運営会社の発行済株式61.6%を取得する株式譲渡契約を締結したと発表している。取得株数は1万9335株で、取得価額は概算で15.97億円。鹿島アントラーズはJリーグに所属するサッカークラブで、国内3大タイトルで最多の優勝回数を誇る。鹿島アントラーズのブランド力でメルカリのブランド価値の向上を図る。
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