杉村富生が斬る!巳年「有望株!」 <新春お年玉企画>

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最新投稿日時:2025/01/01 10:00 - 「杉村富生が斬る!巳年「有望株!」 <新春お年玉企画>」(株探)

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杉村富生が斬る!巳年「有望株!」 <新春お年玉企画>

配信元:株探
投稿:2025/01/01 10:00

「大型M&Aが続出する? 狙われる日本企業」

●アップル、エヌビディアの時価総額は東証の1.2倍!

 新年明けましておめでとうございます
 今年が投資家の皆様にとって良い年でありますように

 さあ、新春商い(大発会は6日)が始まる。2025年乙巳(きのとみ)相場はどんな展開になるのだろうか。まず、好例の干支(十干十二支)縁起考だ。乙は木の弟、影を示している。季節は春、新しい時代の幕開けとなる。すべての物には裏と表が存在し、人生は運・不運、幸・不幸の繰り返しである。警戒すべきなのは「花に嵐」か。

 いずれにせよ、目先の小さなツキの無さを嘆くことはない。マーケットには嵐を乗り越える力がある。人生もそうだが、明日は晴れる。まさに、「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」のあとには芽吹きのとき(季節)が訪れる。ちなみに、巳には「つぐ」とか、「すでに」の意味がある。

 すなわち、従来の生活環境に終わりを告げ、新しい活動に入る動きを表している。1月20日にはアメリカでトランプ大統領が就任する。新資本主義の流れが加速するだろう。さらに、トランプ政権は暗号資産、宇宙開発、自動運転、AI(人工知能)、人型ロボット、量子コンピューターなどの最先端分野での覇権を狙っている。

 いわゆる、デファクトスタンダード(事実上の国際標準)獲得戦略である。すでに、アメリカは「偉大なアメリカの再構築」どころか、お金と人材(技術者、プロスポーツ選手など)をかき集め、十分すぎるほど強いが、一段と強固になろう。利下げの効果もある。トヨタ自動車 <7203> [東証P]はこのメリットを享受できる。

 アメリカでの住宅事業がメーンの住友林業 <1911> [東証P]もそうだ。株価は昨年後半、調整を余儀なくされた。しかし、そろそろ出直りのタイミングだろう。さて、トヨタ自動車の時価総額はテスラの5分の1にすぎない。これはひどすぎないか。2025年にはこの修正があろう。

●技術革新(イノベーション)が株価の起爆剤に!

 日本企業の時価総額はアメリカ企業に対し、相対的に小さい。12月24日時点ではテスラが233兆円、アップルが613兆円、エヌビディアが530兆円だ。アップルとエヌビディアの2社だけで1143兆円、東証プライム市場(1640社上場)の948兆円を2割上回る。悲しい話じゃないか。

 2024年は時価総額6.4兆円のセブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]が外資による買収提案を受けた。日本の産業界は大騒ぎだったが、別に驚くことではない。日本で活動するアクティビスト(物言う株主)は70社と、10年前比10倍になった。投資金額は10兆円に迫る。足もとでは青山財産ネットワークス <8929> [東証S]に介入している。

 アクティビストは売り抜けが目的のグリーンメーラーとは違う。今後、経営権奪取を狙うケースが増えるだろう。好業績なのに、PBR1倍割れのみずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]の時価総額は9.9兆円にすぎない。持ち合い解消が進展している状況下、「買収リスクゼロ」とはいえないと思う。

 トランプ政権は成長戦略が明確だし、閣僚予定者の多くが「技術革新が経済を活性化させる」との方針を打ち出している。R&D(研究開発投資)減税を行う。これは日本市場も同じだ。株価を大化けさせるのはイノベーションである。積水化学工業 <4204> [東証P]は画期的な太陽電池「ペロブスカイト」の量産を開始する。

 K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]は業界トップの伊勢化学工業 <4107> [東証S]とともに、原料の ヨウ素を供給している。資源の乏しい日本だが、ヨウ素の埋蔵量は世界一だ。生産量ではチリに負けているが、早い段階に上回るだろう。伊勢化学工業の2024年12月期の1株利益予想は1000円を超えている(2023年12月期は720.5円)。

 小物では交通系IoT(無人タクシー、無人パスなどに強み)のWill Smart <175A> [東証G] 、スマート電力量計を東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が採用するインフォメティス <281A> [東証G]などに妙味があろう。Will Smartの2025年12月期業績は急浮上に転じるだろう。

 日米の人手不足(日本は少子高齢化、アメリカは移民排除)は加速するだろう。安川電機 <6506> [東証P]は ロボットが欧米向けに伸び、6-8月期は中国向けを上回ったらしい。2025年2月期は営業減益予想だが、不安はない。日米ともに、省力化投資は活発である。防衛力増強を受け、防衛関連の日本アビオニクス <6946> [東証S]は狙える。

◆杉村氏のお薦め「2025年ポートフォリオ10銘柄」

K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]
Will Smart <175A> [東証G]
住友林業 <1911> [東証P]
インフォメティス <281A> [東証G]
積水化学工業 <4204> [東証P]
安川電機 <6506> [東証P]
日本アビオニクス <6946> [東証S]
トヨタ自動車 <7203> [東証P]
みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]
青山財産ネットワークス <8929> [東証S]

2024年12月27日 記


株探ニュース
配信元: 株探

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