◆ “ストップロス”を絡めながら… - “147円半ば”へ急落
全く持って見誤った…、ここまで投げさせられるのか…。
『2%目標実現に向け、着実に歩を進めている』との中川日銀審議委員発言から、「日銀、3月マイナス金利解除」への思惑はさらに増幅しました。
このため“円買い→ドル売り”が目立ち、欧州タイム序盤には“148円割れ”へと値を落としています。
一方で個人的に注目していた「パウエル議会証言(昨日は上院銀行委員会)」は、やはりもう一段“踏み込んだ”発言が飛び出しました。
『利下げはそう遠くない時点』
前日の下院証言と大枠は変わらないものの、短期金融市場が織り込む「米6月利下げを事実上容認」と捉えられました。
このため今度は“ドル売り”が優勢となり、“147.525円”へとさらに下値を拡大するに至っています。
ただし『まだ利下げ時期に達していない(ボウマンFRB理事)』『インフレ鈍化の証拠なお必要(メスター・クリーブランド連銀総裁)』と慎重姿勢も相次いでおり、その後は緩やかに下げ渋って、昨日の取引を終えています。
◆ ここから「米早期利下げ観測」をさらに織り込むというのは…? - 米雇用統計
こうして想定外(想定以上)に突っ込んだ格好といえますが、前者のポイントは「マイナス金利解除の時期」ではなく、すでに「その後の利上げの有無」に移った印象が強いです。
一方で後者に関しては、すでに「6月利下げ開始」「計1.00%(年4回)利下げ」を短期金融市場が織り込んだ以上、ここからさらに「米早期利下げ」を織り込むのは容易ではありません。
こうした状況下、本日の注目は何といっても「米雇用統計」となります。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+20.0万人)」「失業率(3.7%)」「平均時給(前年比+4.4%)」となっていますので、まずはここからの乖離具合が注目ということになります。
ただ直近の米雇用関連指標が“弱め”が多かったこともあり、事前予想は“控え目”となっています。
前月が“極めて強い”でしたので“その反動”が警戒されるのは事実ですが、ここから「米早期利下げ」をさらに織り込みにかかるほど悪化するとは…?
さらに見誤った格好であるだけに、慎重にも慎重を期して見極める必要に駆られているのは事実です。
それでも“往き過ぎ(売られ過ぎ)”を想定し、“戻り(買い戻し)”を期待しながら、その行方を見守りたいところです。
一時的に下回ったものの、“100日移動平均線(本日は147.731円)”で概ね支えられた格好となりますので…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※本日は米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
150.547(3/5高値)
150.079(3/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
150.000(大台、20日移動平均線)
149.601(2/28~3/7の61.8%戻し)
149.366(3/7高値)
上値5:149.217(2/28~3/7の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、-1σ)
上値4:149.067(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値3:148.832(2/28~3/7の38.2%戻し)
上値2:148.565(日足・一目均衡表基準線)
上値1:148.357(-2σ)
前営業日終値:148.028(大台、50日移動平均線)
下値1:147.731(100日移動平均線)
下値2:147.588(3/7安値)
下値3:147.461(20週移動平均線)
下値4:147.289(ピボット1stサポート)
下値5:147.153(週足・一目均衡表転換線)
147.000(大台)
146.819(23/12/28~24/2/13の38.2%押し)
146.549(ピボット2ndサポート)
146.247(2/2安値)
146.184(200日移動平均線)
146.076(週足・一目均衡表基準線、大台)
145.897(2/1安値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
《10:55》
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