大阪6月限
日経225先物 27790 -210 (-0.75%)
TOPIX先物 1946.5 -21.5 (-1.09%)
日経225先物(6月限)は、前日比210円安の2万7790円で取引を終了。寄り付きは2万7750円と、シカゴ日経225先物清算値(2万7760円)にサヤ寄せする格好で売り先行で始まった。ナイトセッションでつけた安値2万7670円まで下げた後は、前場半ば辺りから急速に買い直されて上昇に転じると、一時2万8090円まで買われる場面もあった。ただし、2万8000円近辺では強弱感が対立しており、後場に入ると2万7840円~2万7980円辺りでもち合うなか、引けにかけて弱含む格好だった。
バイデン政権が米国の石油備蓄の大量放出を検討していると報じられるなか、原油先物相場が下落する一方で、米株先物が上昇に転じたことを受けて、日経225先物はリバウンドを強めた。この段階で若干ながら、ポジションはロングに傾いたようである。また、年金基金による株式比率の調整に伴う需給への思惑から押し目狙いのロングが入りやすい状況のなか、中国の3月非製造業購買担当者景気指数(PMI)が判断の分かれ目となる50を下回ったことで、アジア市場の下落が重荷となり、引けにかけての弱い値動きにつながったようだ。
NT倍率は先物中心限月で14.27倍に上昇した。東証1部の値下がり銘柄数が全体の8割近くを占める一方で、東京エレクトロン <8035> など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が買われており、日経平均型優位の状況だった。NT倍率は75日移動平均線を支持線としたトレンドを形成していることから、こう着感の強い相場展開においてはNTロングによるスプレッド狙いの動きが意識されてくる可能性がある。
なお、明日も年金基金による株式比率調整に伴う需給が入ると見られるが、一方で日経平均採用となるオリックス <8591> のリバランスが行われる。除外される新生銀行 <8303> とは規模が大きく違うことから、オリックスの組み入れに向けて他の構成銘柄にも幅広く売りが入ると見られ、上値の重荷になりそうだ。
グローベックスの米株先物はプラス圏で推移しており、ナイトセッションでは強含みの展開が期待されるものの、日中はリバランス需給などの影響から手掛けづらくなりそうだ。
手口面では、日経225先物はバークレイズが650枚、ソジェンが370枚、ゴールドマンが340枚程度の売り越しに対して、BofAが630枚、クレディスイスが450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが3060枚、UBSが2250枚程度の売り越しに対して、野村が2610枚、ソジェンが1810枚、モルガンSが1100枚程度の買い越しだった。
株探ニュース
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