政府が経済対策を発表も、上値余地は限定的
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 60.1 ドル安の 35870.95、ナスダック総合指数は 72.14 ポイント高の 15993.71 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29590 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、十字足が出現。強弱感が対立していることを意味しており、方向性は乏しくなっている。
しかし、株価水準を切り下げたことで、チャートは弱気形状に突入。先安観が強まっている。本日はもみ合いスタートとなったあとは、下値を試す動きとなりそうだ。
本日は政府が経済対策を発表する。財政支出が約 53 兆円と過去最大に膨らむ見込みだが、バラマキ主体で成長性戦略に欠けているとの見方がある。株式市場で失望感は出ないにしても、「上値を買い進む理由にはならない」との見方が優勢となりそうだ。日経平均の上値余地は限定的であり、徐々に下値を試す動きになるだろう。
投資家は「売りポジション」を持ったまま、本当に下値を試す展開になるのか――見極める局面となる。市場に買い材料が乏しく、どうしても上値を抑えられやすくなっている。日経平均の下方には2つの窓が空いており、これを連鎖的に埋めやすい。最大で下段の窓下限(29000.65 円)までの下落余地があり、それを前提にトレードする必要がありそうだ。
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