弱気相場で、下値を試す 下方の窓を目指す
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 54.34 ドル安の 34327.79、ナスダック総合指数は 50.93 ポイント安の 13379.05 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27790 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場はやや軟調スタートを想定。下値を試す動きとなりそうだ。
昨日の日経平均は買い一巡後に失速。上値の重さが明確となっている。下ひげが出現し、下げ渋ったものの、基本的には弱気相場。下落しやすい状態が続いている。本日はやや軟調スタートから、改めて下値を試す動きとなりそうだ。
市場が警戒しているのが米長期金利の上昇だ。クラリダ FRB 副議長からも「テーパリング協議を始める時期ではない」とのコメントが出てきたが、市場参加者は疑心暗鬼だ。最近の物価上昇率の高さを警戒しており、早期の利上げ観測を強めているのだ。
米長期金利の上昇は、ドル・円相場にとっては追い風。円安で反応しやすくなっている。いわゆる「金利裁定」が働きやすくなっており、これ自体は日本株にポジティブに働きそうだ。
ただ、自由落下する株価に対して、日銀は無反応。連日 ETF 買いを行っておらず、投資家からの「見捨てられた感」も強くなっている。日経平均は下方の窓を目指すことが予想され、短期的には 600 円程度の下落余地がある。もちろんここで下げ止まる保証はなく、さらに下押しする可能性は十分にある。
こうなってくると投資家は「売りポジション」を継続するしかないだろう。底が見えない手探り状態であり、下値メドが限定できなくなっている。しばらく「コロナバブルの後遺症」に苦しまされることも予想され、安易な買いポジションがとれないのが現状だ。松井証券のマザーズ指数の信用評価損益率はマイナス 25%超え。個人投資家にとっては厳しい数値であり、傷が癒えるのも時間がかかりそうだ。
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