上方の窓との攻防が焦点 次の注目は日銀政策決定会合
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 189.42 ドル高の 33015.37、ナスダック総合指数は 53.64 ポイント高の 13525.20 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29845 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
注目の米 FOMC は金融政策に変更はなし。2023 年末までゼロ金利政策を維持するとしており、市場には買い安心感が強まっている。政策委員の金利予想(ドット・チャート)は、やや利上げ方向に傾いたものの、執行部がゼロ金利維持を予想したことで、「当面、利上げはない」との見方が台頭。また、景気見通しを上方修正したことも、株価の押し上げ要因となっている。東京株式相場はひとつのイベントを無事通過したことで、改めて買いやすい環境となったと言えよう。
日経平均の日足チャートでは、上方の窓との攻防が焦点。連日で窓埋め拒否のような動きとなっていたものの、本日、改めて窓埋めが行われることになりそうだ。同様に窓埋めで達成感が出るのか否か――。その辺も注目点となる。
市場が警戒するのは、明日の日銀金融政策決定会合だ。ここでの「政策点検」がどうなるのか――。米 FOMC と同様、「通過儀礼」と化すのか――。その辺を見極めることになる。
もちろん投資家は「買いポジション」を維持だ。分かっているイベントは、それさえ通過してしまえば、逆に買い安心感を与える。「喉元過ぎれば・・・」というヤツだ。投資家は上方の窓突破を前提に強気姿勢を維持するしかない。
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