NY株式市場(18日)FDAが18日にモデルナ・ワクチンを最終判断へ−クワドルプル・ウィッチングの影響を注視
18日のニューヨーク株式市場でダウ平均は反落スタートへ。
前日に過去最高値を更新した反動で主力株中心に利益確定売りが先行して取引が始まりそうだ。アメリカ議会の与野党協議を巡っては、現在の暫定予算が18日に期限切れとなることからつなぎ予算を通したあと、週末返上で休会前の駆け込み合意が実現するかを見極めなければならないだろう。
受給面では、株式先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なるクアドルプル・ウィッチング当日を迎えたほか、21日にテスラ株のS&P500指数採用を控えたリバランスの動きも重なりそうなことから、全般的には荒い値動きになりやすいことも想定しておきたいところだ。
ただ、ダウ平均は売り先行で始まったあと底固さが目立つだろう。
FDAは、17日に行われた諮問委員会の勧告を経て18日にもモデルナ・ワクチンの緊急使用を許可する見通しだ。アメリカ国内におけるコロナワクチンの緊急使用許可は、ファイザーに次いで2例目となることから、ワクチン期待は根強い相場環境が続きそうだ。
ダウ平均は、引き続き、3万ドルの大台や20日移動平均線(2万9928ドル)が下値のサポート・ラインとして機能しそうで、ひとまず下げてもポジション調整の範囲内に収まりそうな1日となる。