NY株式市場(1日)ISM製造業景況感指数に注目−パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で証言へ
1日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い戻し先行で取引が始まりそうだ。
米バイオ製薬モデルナは30日、開発しているコロナワクチンの緊急使用許可申請をFDAに行った。今月17日にも承認される見通しだ。アメリカ国内では米製薬大手ファイザーとともに、年内にも2つのワクチンが実用化される見通しとなったことから、アメリカ経済の正常化期待が一段と高まっている。
同時にバイデン次期大統領は30日、次期財務長官にイエレン前FRB議長を指名すると正式発表したことも追い風となろう。
ダウ平均は前日の下げ分(271ドル)を取り戻す形で寄り付きを迎えそうで、改めて3万ドルの大台が視野に入る水準まで上値を伸ばす局面を想定しておきたいタイミングだ。
ただ、日本時間の2日午前0時に発表される11月のISM製造業景況感指数に注目が集まっている。これまでのところ10月の59.3から低下が見込まれているほか、同時刻からはパウエルFRB議長が米上院銀行委員会で証言を行うことになっており、いずれもポジティブサプライズがなければ相場の上値が抑えられやすい相場環境となりそうな1日となる。