NY株式市場(17日)10月小売売上高は市場予想を下回る−ウォルマートはネット通販好調で増収増益
17日のニューヨーク株式市場でダウ平均は上昇一服となって取引が始まりそうだ。
前日に過去最高値を更新した反動から利益確定売りが先行しそう。短期的な相場の過熱感から直近で相場上昇を牽引した景気敏感株中心に軟調な銘柄が目立ちそうだ。
取引開始前に発表された10月の小売売上高が前月比0.3%増と市場予想(0.5%増)を下回ったことは、利益確定売りを誘うきっかけとなろう。
相次ぐワクチン開発の進展によるいわゆる「ワクチン相場」を背景にダウ平均が過去最高値更新まで持ち上げられる過程で進んだ循環物色も、一旦小休止となろう。このため、17日のニューヨーク株式市場では個別に好材料が出た銘柄を局地的に買い上げる動きが見られよう。
個別銘柄では、S&P500種株価指数に新規採用されることが正式発表されたテスラ株の動向に注目が集中しそうだ。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが16日に発表したもので、12月21日の取引開始前に行われる銘柄入れ替える時に追加されるという。時間外取引でテスラ株の上昇率は、一時10%を超える場面があった。パッシブ資金の流入観測が株価を押し上げている。
一方で8−10月決算でアナリスト予想を上回る好業績を発表したウォルマートは、直近で過去最高値を更新した反動から手仕舞い売りが先行する寄り付きを迎えそうだ。
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