NY株式市場(27日)AMDがザイリンクス買収で合意−取引終了後のマイクロソフト決算に注目
27日のニューヨーク株式市場でダウ平均はもみ合いスタートとなりそうだ。
26日に650ドル安となった反動から下値を拾う動きも出てきそうで相場の底固さにつながろう。個別にAMDによる買収で合意したザイリンクスが大幅高となりそうで、ハイテク株の買い戻しを誘う要因として意識されそうだ。本格化している主力企業の決算発表では、取引開始前に決算発表したキャタピラーとメルクは、業績動向に応じて株価に明暗が別れよう。IT・ハイテク株では取引終了後に決算発表を予定しているマイクロソフトの業績内容に関心が集まりそうだ。
ただ、26日の急落要因となった欧米でのコロナウイルス感染再拡大に対する警戒感が根強い上、大統領選挙前の追加経済対策の合意に対する期待感は後退していることから、相場の上値は抑えられそうだ。
ダウ平均は前日の急落過程で一目均衡表上の雲の抵抗帯の上限を一気に割り込み、いわゆる「雲入り」したほか、20日移動平均線(2万8210ドル)から50日移動平均線(2万8016ドル)まで下方ブレイクしたあと、75日移動平均線(2万7660ドル)を下ひげでカバーして取引を終えている。
27日のダウ平均は寄り付きで一目均衡表上の雲の抵抗帯の上限にあたる先行スパン1(2万7748ドル)や基準線(2万7747ドル)を試す場面も見られよう。ただ、朝方の売買が一巡したあとは、追加の買い手掛かりがもたらされなければ、新規の買いは見送られやすいことから、ダウ平均は伸び悩みそうな1日となる。