NY株式市場(21日)ネットフリックス決算はEPSが市場予想を下回る−22日の大統領候補テレビ討論会に注目集まる
21日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な寄り付きとなりそうだ。
新型コロナウイルスの感染第2波が到来しているイギリスでは、経済活動の最も厳しい制限措置をマンチェスターに導入したことから欧州株が軒並み安となっており、ダウ平均の重しとなりそうだ。
本格化している主力企業の決算発表では、ネットフリックスの株価が時間外取引で大幅安だ。前日の通常取引終了後に発表した7−9月期決算で、巣ごもり需要の一巡から成長鈍化への警戒感が高まっており、主力IT・ハイテク株の買い手控えムードを誘う要因として挙げられるほか、22日には大統領選挙前の最後の大統領候補によるテレビ討論会を控えて様子見姿勢が広がりやすい側面もあろう。
ダウ平均は、終値ベースで一目均衡表上の雲の抵抗帯の上限にあたる先行スパン1(2万8323ドル)や19日の日中安値(2万8139ドル)を維持できれば、自然体で「雲抜け」して週後半の取引に備えることができよう。
アメリカの追加経済対策をめぐる与野党協議の最終期限は、当初打ち切り期限とされた20日までに協議がまとまらなかったことから、今週いっぱいまで延長された。ニューシン財務長官とペロシ下院議長は、21日も詰めの協議を再開するという。
大統領選挙前の最終合意に向け時間的猶予を残した与野党協議は、経済対策規模で両党間の大きな隔たりが埋まらないまま依然として余談を許さない状況が続いており、21日のニューヨーク株式市場は、引き続き与野党協議の進捗に関するニュース・ヘッドラインに相場の地合いが左右されやすい相場環境となりそうな1日となる。