NY株式市場(17日)NY連銀製造業景気指数が市場予想を下回る−米中協議の延期を織り込む相場展開へ
17日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い優勢で取引が始まりそうだ。
個別銘柄では、エヌビディアはARM買収でソフトバンクとの交渉が大詰めを迎えていると報じられている。買収額は最大で523億ドルとみられており、週明けのニューヨーク株式市場では、IT・ハイテク株中心に大型のM&Aに関する報道を好感していわゆるマージャー・マンデーで盛り上がりを見せることを想定しておきたい。
同じく個別銘柄では、ノババックスは南アフリカで行われていたワクチン開発で進展が見られたことから、ワクチン開発の実用化期待が根強い相場環境となりそうだ。
ただ、取引開始前に発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数はプラス3.7と市場予想(プラス15)を大きく下回ったことが相場の重しとなりそうなほか、注目されていた米中貿易交渉の第1弾合意に関する閣僚級協議が延期されたことを織り込む局面でもあることから、ダウ平均の上値は重たくなりやすいだろう。
ダウ平均は大型のM&A案件やワクチン開発に関するポジティブ材料が米中協議の延期やニューヨーク連銀指数の低調な数字というネガティブ材料に相殺されやすいタイミングにあることから積極的に上値を追うには慎重にならざるを得ないだろう。節目の2万8000ドルに接近する局面では戻り売り圧力を強く意識する必要があるものとみている。
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