来週の相場で注目すべき3つのポイント:国内企業決算本格化、米GDP1-3月、GW前のポジション調整

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最新投稿日時:2019/04/20 18:31 - 「来週の相場で注目すべき3つのポイント:国内企業決算本格化、米GDP1-3月、GW前のポジション調整」(フィスコ)

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来週の相場で注目すべき3つのポイント:国内企業決算本格化、米GDP1-3月、GW前のポジション調整

配信元:フィスコ
投稿:2019/04/20 18:31

■株式相場見通し

予想レンジ:上限22500-下限21750円

来週の日経平均は、22000円台を固める展開が予想される。相場展開のポイントは「10連休のゴールデンウィーク(GW)控え」と「企業決算発表」の2点にある。史上初めてのGW10連休を控え期間リスクを嫌気したポジションを落とす動き(換金売り)がどの程度出てくるかは未知数だ。ただし、4月第2週(8日~12日)の投資主体別株式売買動向(2市場、金額ベース)で海外投資家は金額こそ減ったものの2週連続での買い越しを見せており、海外勢に投資スタンスの変化は見られない。このほか、かんぽ生命保険<7181>の売出株受渡日である23日を迎え、需給面でも1つの変化点を迎える。かんぽ生命は売出価格2375円を下回る株価推移となっているものの、動きを縛られていた資金が動きやすくなる。また、新興市場でも8日以来となるIPO(新規上場)が24日から25日にかけて3銘柄あり、物色意欲を刺激してくる可能性がある。一方、日経平均は18日の下げで一時5日移動平均線を割り込み、調整ムードを漂わせたが、19日には切り返して上昇トレンドを維持した。節目の22000円や21800円近辺を走る200日移動平均線にも距離を保った状態で、現状はまだ上昇途上の判断ができる。ただ、22400円近辺は昨年5月から約5カ月間もみ合ったボックス相場の中心であり、戻り売りの圧力も強いゾーンに当たる。上に抜け切るには相応のエネルギーが必要となりそうで、上値の重さは再び意識されることになりそうだ。

こうしたなか、物色的には業績相場への移行が始まる。主な日本企業の決算発表は、23日の日本電産<6594>東京製鐵<5423>を皮切りに、24日はファナック<6954>キヤノン<7751>、25日は任天堂<7974>、26日はソニー<6758>村田製作所<6981>とハイテク系を中心に相次ぐ。日経平均への寄与度が高い半導体関連の決算に関心が高まってくることが予想されるが、信越化学<4063>東京エレクトロン<8035>の決算発表は26日で、その反応はGW明けとなる。並行して米国でも決算発表が佳境を迎え、23日にテキサス・インスツルメンツ、24日にボーイング、キャタピラー、マイクロソフト、フェイスブック、テスラ、25日にインテル、アマゾンが決算発表を予定している。こちらは、「737MAX」機のトラブルを抱えるボーイング、中国景気を占うキャタピラーの決算内容に関心が向いてこよう。

主な国内経済関連スケジュールは、23日に4月権利付最終売買日、3月企業向けサービス価格指数、24日に日銀金融政策決定会合(25日まで)、25日に黒田日銀総裁会見、日銀「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)、26日に3月失業率・有効求人倍率、3月鉱工業生産速報、TOPIX調整係数適用銘柄の見直し、清田日本取引所グループ最高経営責任者会見がそれぞれ予定されている。なお、前述の通り、再来週の国内株式市場はGW10連休に伴い休場となる。


■為替市場見通し

来週のドル・円はもみ合いか。世界経済の動向を意識した為替取引が続くとみられており、米国の主要経済指標が市場予想を下回る内容だった場合、米連邦準備制度理事会(FRB)による緩和姿勢への思惑でドル売りにつながりやすい。17日に発表された中国の1-3月期国内総生産(GDP)と3月鉱工業生産は予想を上回っており、中国を起点とした世界的な景気減速を警戒した円買いは弱まりつつある。

しかしながら、最近発表されたドイツやユーロ圏の経済指標は予想を下回る内容のものが少なくない。18日に発表されたマークイット4月製造業PMIはドイツ、ユーロ圏はともに景気判断の節目である50を下回った。ユーロ圏の景気減速は明らかであり、欧州中央銀行(ECB)の一段の緩和姿勢への思惑が広がり、目先的にリスク回避的なユーロ売り・ドル買いが増える可能性がある。この影響でドル・円の取引でもドル買い・円売りが多少増える可能性は残されている。

米国経済については雇用関連の指標はおおむね好調だが、製造業・サービス業PMIなど企業景況感関連の指標は弱含みとなっており、全体的には強弱まちまちとなっている。長期金利や株価の動向も方向感をつかみにくいが、発表される3月耐久財受注や1-3月期国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回った場合、米国株式や米長期金利の上昇が予想され、リスク選好的なドル買い・円売りが強まるとの見方が多い。米主要経済指標などが市場予想を下回った場合、ドル売りがやや強まる可能性はあるものの、米国株式が底堅い動きを見せた場合、リスク回避のドル売り・円買いは拡大せず、米国株高の他市場への波及を意識した円売りが増える可能性がある。


■来週の注目スケジュール

4月22日(月):コンビニエンスストア売上高、米シカゴ連銀全米活動指数など
4月23日(火):全国百貨店売上高、米新築住宅販売件数、ユーロ圏消費者信頼感指数速報値など
4月24日(水):日銀政策委員会・金融政策決定会合、豪消費者物価指数、独IFO企業景況感指数、カナダ銀行が政策金利発表など
4月25日(木):黒田総裁が定例会見、米耐久財受注、韓GDP速報値など
4月26日(金):有効求人倍率、NZ貿易収支、米GDP(1-3月)など




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