目先は買い下がるイメージでいいと思います
朝方は、ハイテク株中心に米国株が大幅下落したことを嫌気して安く始まると、安値では-294円安の21526円まで下落しました。
売り一巡後は下げ渋りましたが、昼休みの時間帯に上海株が一段安となったことから後場に入ると再度安値圏まで売られ直しました。
その後は日銀のETF買い期待などから下げ渋る場面もありましたが戻りは鈍く、アジア株が軒並み下げたことから値がさ株や電子部品株を中心に売られて大引けにかけて上値の重い展開となりました。
米半導体株安を受けて半導体関連株の下げが目立ったなか、上海株が下げ幅を広げるにつれて先物に断続的な売りが出たことも相場の重しとなりました。
東証1部の売買代金は2兆3369億円、騰落銘柄数は値上がり734銘柄、値下がり1294銘柄、日経225採用銘柄では値上がり98銘柄、値下がり125銘柄でした。
ソフトバンクが約50円、リクルートが約20円など、日経平均を押し下げました。
日経ジャスダック平均は小幅反落、東証マザーズ指数は大幅反落しています。
日経平均のテクニカル指標は底値圏でさらに調整するものが増えています。
カルロス・ゴーン会長の逮捕や米国株の大幅下落の割にはきょうの下落は限定的でしたが、やはり11月30日、12月1日にアルゼンチンで開かれるG20(主要20カ国・地域)で予定されている米中首脳会談に向けてやや神経質な動きにはなっています。
一方で、米感謝祭から始まるホリデーシズンの商戦は好調となって投資家心理が改善してくることにも期待が集まっており、やはり目先的には段階的な買い下がりでいいと思います。
日経平均の13日の安値21484円を試しに行く可能性が現実味を帯びてきましたので、できればこれを割り込んで下落に勢いがついた場面を買い下がりたいイメージです。