TOPIXは1年1か月ぶりの安値となりました
朝方は、NYダウの下落を受けて安く始まると、米国株時間外取引さらに軟調に推移したことやきのう大幅続伸した上海株が下落基調を強めたことから投資家心理が悪化して一段安となりました。
日経平均は大引け近くに安値で-621円安の21993円まで下げ幅を広げ、8月13日以来およそ2ヶ月ぶりの安値を付けました。
東証業種別株価指数は全33業種が値下がりし、TOPIXは3月23日の終値の年初来安値1664.94ポイントを更新して昨年9月15日以来およそ1年1ヶ月ぶりの安値水準で終わりました。
主要企業の決算発表が本格化するのを前に買いを見送る投資家が多いなか、大引けにかけて短期筋による先物への売りが加速して、日経平均は取引時間中としては約2ヶ月ぶりにフシ目の22000円を下回る場面もありました。
投資家の不安心理を計る日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は26.15と、前日から4.35ポイント(19.95%)上昇しました。
東証1部の売買代金は2兆5724億円、騰落銘柄数は値上がり79銘柄、値下がり2015銘柄、日経225採用銘柄では値上がり3銘柄、値下がり222銘柄でした。
投資家心理の悪化で、日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに反落しています。
日経平均のテクニカル指標は大きな変化はありませんが、25日線かい離率が2月の急落時以来となる-5%超えとなりました。
日経平均は安寄り後も大引けにかけて下げ幅を広げる展開となり、ほとんど戻しのない下落となりました。
米国株時間外取引や上海株の下落など、売り方にとっては好材料が重なりましたので容赦のない売り崩しに動いたようです。
決算発表が進めば押し目買いも入りやすくなると考えられますが、目先は売り方のペースで相場が動いていることにはまだ警戒が必要です。
ただ一方で、きょうの終値で日経平均は25日線かい離率が-5%超えとなり、直近の値動きの中心となっていた200日線(今日現在:22494円)からのかい離も-2.15%となりましたので、さらなる下落があった場合には段階的に買い下がってもいい水準だと思います。
今晩の米国株次第では、あす以降もまだ売り崩しの動きがあるかもしれませんが、余裕を持った買い下がりを始めるには悪くない位置まで来たと思います。