パイオニア［東１］（6773）、三菱電との連携強化が視野に入る

　10日にパイオニア［東１］（6773）は、5円高の231円と反発。4円安の222円と続落した後、上昇に転じ13円高の239円と買われました。前日9日大引け後に今3月期第2四半期決算を発表しましたが、営業利益は20億4900万円（前年同期比35.2％増）と回復。構造改革の費用積み増しで最終損益は赤字転落となりましたが、市場は前向きに評価したと思われます。

　また、同社の筆頭株主である三菱電［東１］（6503）が、10月27日に欧州のデジタル地図大手ヒアと提携すると発表したことも思惑を呼んでいます。

　三菱電とヒアは、2020年ごろから欧米において両社の技術をあわせた高精度な位置情報サービスを展開するようですが、ヒアとパイオニアは9月に資本提携すると発表済みで、パイオニアは三菱電機との連携強化も視野に入ります。

　足元では、パイオニアが東京海上日動火災保険と乗用車などに搭載して使う通信型ドライブレコーダー（ドラレコ）で、事故を防ぐためのサービスを充実させると伝わったています。8～10月の契約件数は前月比15～20％増と好調で、ドラレコ関連としても見直される可能性はあります。

　200円割れで下値を固めた感があり、1月6日につけた年初来高値269円突破出来れば、本格的なリバウンド相場入りも期待出来そうです。

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