洋鋼鈑[東1](5453)など米テスラモーターズ関連が強含む展開
米電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズに関連する報道を受け、周辺銘柄が動意付いてきました。
洋鋼鈑[東1](5453)は、前週10日442円(+20)と買われ、昨年1月4日につけた昨年来の高値432円を1年1か月ぶりに更新し、その後も堅調な動きを見せています。
トランプ米大統領の要請を受け、米テスラモーターズはネバダ州の蓄電池工場に3億5千万ドル(約400億円)を追加投資し、従業員として新たに550人を雇うと1月19日に伝わったことが背景にあります。
これに伴い、日本国内企業では、パナソニックの社内カンパニー、エコソリューションズ社が同31日に北米市場向けの太陽電池の生産と販売を担う社内分社を新設すると発表しました。米テスラモーターズとの提携をもとに今夏に予定する米ニューヨーク州での太陽電池の生産開始に向け、必要な設備などを設ける計画を公表したことから、洋鋼鈑[東1](5453)が見直されています。
同社が手掛けるリチウムイオン電池の素材となるニッケルメッキ鋼板がパナソニック向けの納入が増加するとの期待感が高まっています。
また、洋鋼鈑[東1](5453)の子会社富士テクニカ宮津がテスラ向けの金型を手掛けていることも改めて注目されてきました。
2月15日に日本経済新聞社が「精密ボール最大手のツバキ・ナカシマ[東1](6464)は今夏をメドに米電気自動車(EV)メーカー、テスラ向けにセラミックボールを本格的に出荷する。セラミックボールはEVのモーターを支えるベアリング(軸受け)に使う。EV向けの出荷拡大により、セラミックボールの2019年12月期の売上高は2割増の60億円程度を目指す。」と報じたほか、16日には日刊工業新聞が「タチエス[東1](7239)は米テスラの電気自動車(EV)「モデルX」向けに後部座席用シートフレームの供給を始めた。タチエス製の部品がテスラに採用されたのは初めて。環境規制の強化を背景に新興企業を含めEVや燃料電池車(FCV)といった次世代車の開発競争が活発化している。テスラへの採用を足掛かりに新規顧客を開拓し、シート事業を拡大する。」と報じています。
米テスラモーターズが一段と騰勢を強めるか注目されそうです。
例えば、洋鋼鈑[東1](5453)ですが、2月1日に発表済みの今3月期第3四半期決算は営業利益が12億4900万円(前年同期比65.9%減)でしたが、実質親会社の東洋製缶との関係や電気自動車関連のほか、DNAチップなどの期待材料を内包し、PBR0.555倍と割り負け、来3月期業績回復と観測されています。
チャート的には、2014年11月高値658円から16年6月28日の昨年来安値230円と調整し週足では三段下げ終了。月足では08年10月安値221円、12年10月安値177円、16年6月安値230円と売り直されて逆三尊底形成から上昇し、リバウンド相場入りを示唆しています。
10-12月期決算発表一巡で手掛かり材料が乏しい中、中長期的な視点で市場の関心を再度集めそうです。
関連記事:
洋鋼鈑[東1](5453)、米テスラ関連で洋カンとの関係強化の思惑も
https://money.minkabu.jp/57945 2016年9月15日
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リンク記事:トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み(2016年3月31日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/55136
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■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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