【買い】ZMP(7316):研究開発を重点とした経営でコスト重いが、好発進を期待=GLA小池麻千子

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最新投稿日時:2016/11/30 17:37 - 「【買い】ZMP(7316):研究開発を重点とした経営でコスト重いが、好発進を期待=GLA小池麻千子」(小池麻千子)

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【買い】ZMP(7316):研究開発を重点とした経営でコスト重いが、好発進を期待=GLA小池麻千子

投稿:2016/11/30 17:37

【買い】ZMP(7316):研究開発を重点とした経営でコスト重いが、好発進を期待

世界初のロボットベンチャー企業で、自動運転技術を様々な産業に展開しています。
大手自動車メーカーや自動車部品メーカーなどを顧客に持ち、インテル、ソニーやコマツなどを初めとする世界的大手企業が出資や共同開発を進めている世界でも注目度の高い企業です。

提携している移動体メーカーは、自動車、商用車、建設機械、農業機械、物流搬送機器、屋外作業機械など多種多様な広い範囲に渡ります。

事業内容は、ADAS(先進運転支援)、自動運転技術開発用プラットフォーム「RoboCar」シリーズ、及びセンサ・システムの開発・販売、移動体メーカ向け自動運転技術の開発支援、実験代行「RoboTest」、物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」の開発・販売を行っています。

「RoboCar」はインテル社製CPUを搭載した自動運転技術開発用コンピュータ「IZAC」を組み込んだ実験・開発用車両です。ハードとソフトを一貫提供して、顧客企業の研究を支援しています。
センサ・システムでは、ステレオカメラ「RoboVision2」、単眼カメラ「RoboVisionSingle」を展開しており、自動運転車の環境認識の研究開発に活用されています。

関連会社に、JVCケンウッドとの合弁会社「カートモ」、ハーツユナイテッドグループとの合弁会社「ZEG(ゼグ)」、ディー・エヌ・エーとの合弁会社「ロボットタクシー」、ソニーモバイルコミュニケーションズとの合弁会社「エアロセンス」。

自動運転分野で熱視線を浴びている同社の武器となっているのは、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)という自己位置(自分の位置)推定と環境地図作成(自分がいる環境の地図)を同時に行う技術で、これによって、(GPSに頼らない)人間と同じように、初めての場所でも考えて目的地に着くことができるようになります。
SLAMは未来の自動走行実現のカギとなる技術と言われています。

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2016年12月期第1-3四半期までの業績は、売上高が6億5200万円、営業損失が1億100万円、経常損失が7500万円、純損失が1億9800万円となりました。

2011年12月期からの業績推移を見ると、4年間で年平均45.7%の売上成長を遂げており、売上高は4.5倍に拡大しています。
これまで継続して黒字を維持してきた同社ですが、事業拡大に向けて積極的な人員採用に伴うコスト増によって、2016/12期第3四半期累計期間は赤字となりました。
同社は研究開発費が一般管理費の5割を占めており、研究開発を重点とした経営となっていることが判ります。

2015年12月期売上7億900万円(前年比11.0%増)に対する進捗率で見ると、92.0%となっていることから増収は期待できそうです。

財務面では、自己資本比率93.0%、現金等6億6000万円、有利子負債はありません。
開発にウェイトを置いていますが、自動運転開発は世界中のメーカーが血眼になって進めている技術です。同社の開発プラットフォームに対するニーズは増加が続くと見て間違いないかと思います。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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