目前に迫る英国民投票
いよいよ英国民投票が目前に迫ってきました。スケジュールは日本時間23日15:00から投票開始、そして翌24日に投票が終了、大勢が判明するのはお昼頃と言われています。
今回の国民投票、公式な出口調査は実施されない(過去の類似パターンがなく、結果を予想することが困難なことから)ようですが、23日20:00すぎから独自に行うヘッジファンドの出口調査が漏れてくるのでは?との憶測も聞かれます。仮にEU離脱を決めた場合、ポンドは15%程度下げるのでは?と言った声も聞かれますが、個人的には結果が出てみるまで分からないというのが本音です。
今週に入り「残留派」の勢いが盛り返しているようですが、その調査結果もマチマチ。英国民投票の結果を受けた市場の流れに対し順張り(後出しじゃんけん)に徹するのが得策ではないかと考えます。もちろん、その前に現在のポジション調整、あるいは、資金を厚めにしておくなどの対応を済ませておくことは言うまでもありません。
英イベント後のテーマは?!
さて、少し気が早いようにも思いますが、英イベントが過ぎ去ったあとのテーマは何でしょうか?本丸であるFRBの利上げ時期に目が向けられることになると考えています。英国の影に完全に隠れておりましたが、昨日半期に一度のイエレン議長による議会証言が実施されました。その証言で議長は景気に対し楽観的な見通しを示し、景気後退(リセッション)に対するリスクを退けていました。
ただ、市場の利上げ見通しは年末までに1回との見方を変えておりません。次回の雇用統計(7月8日)での結果如何でその見方に変化が生じる可能性があります。仮に前回同様、冴えない結果となれば、利上げ時期後退→株式市場は好感する一方で、ドルは上値の重い展開になると考えています。
一方、株高はクロス円にとって追い風。原油価格も持ち直しの動きとなっていることもあり、クロス円の中でも資源国通貨に期待が持てるのではないでしょうか。
とは言え、繰り返しになりますが、まずは目先の英国イベントが過ぎ去るのを確認することが先決です。