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最新投稿日時:2016/02/10 18:32 - 「ドル/円とは違った景色が!」(比嘉洋)

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ドル/円とは違った景色が!

著者:比嘉洋
投稿:2016/02/10 18:32

リスクオフ相場に見えるが、ドル売り

2月に入っても相場は落ち着きません。加えて、ドル売りの勢いが増しています。これはFRBの今年の利上げ回数に疑念が生じているためです。本邦輸入勢もだんまりを決め込み、そんな中一人気を吐いているのが高速売買。

最近、黒田レンジ(115~125円)あるいはトヨタライン(115円)という言葉を耳にすることがあるかと思いますが、ファンド勢はターゲット水準が目の前に迫ってくるとそこを狙い撃ちする傾向があり、まさに今回も115円がロックオンされた状態であると言えそうです。

9日、日経平均は今年最大の下げ幅(918円安)を記録。一見、昨日の動きを見ているとリスクオフ相場に見えるかと思いますが、他の通貨ペアの値動きをチェックすると、そこに見えてくるのはドル売り。顕著であるのはユーロでしょう。ユーロ/ドル(EUR/USD)の標準偏差ボラティリティは低い位置から急上昇、一方、ドル/円(USD/JPY)は21日ボリンジャーバンドの-2シグマのバンドウォーク。標準偏差ボラティリティも上昇に転じており、ドル売りトレンドとなっています。加えて、ドル/円週足でも売りトレンドの兆候が見えており、今後トレンドが強まる可能性もあります。

今回、ドル/円(日足)の売りトレンドがユーロ/ドルの買いトレンドに打ち消される格好となっており、ユーロ/ドル×ドル/円で計算されるユーロ/円(EUR/JPY)はレンジ相場の様相となっているわけです。ドル/円の値動きに比べ、ユーロ/円の下げは限定的であることがお分かりになるかと思います。
これはユーロ/円以外のクロス円でも程度の差こそあれ同様。

今晩0:00には注目のイエレン議長による議会証言が控えています。内容については結果を見てみるまで分かりませんが、一段のドル売りが進んだ場合、クロス円のチャートに目を向けてみてはいかがでしょうか。ドル/円とは異なる景色が見えてくるかもしれません。因みに、ドル/円の次の下値メドはボリンジャーバンドの-3シグマ、113.00円を想定しています。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想

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