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高齢者は、ほどほどに肉を食うべし

TVを診ていても、健康長寿な人たちはよく食べている。
中でも、肉をよく食べている。

秦野で医院を経営している女医は、90歳を過ぎてなお現役医師なのだが、
ステーキをよく食べると言っていた。
足腰も丈夫で、階段を使って上り下りしていた。
    
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つまり、中高年の時には白い炭水化物や赤身の肉など、病気になるリスクを上げる食事を控えた方が良いものの、高齢になって食欲が落ちてきたら、そのような食事制限はゆるめた方が良いと考えられる。

高齢になっても食欲がある人は、糖尿病や腎臓病などの病気がない健康人である限りは、その人が食べたいものを食べてもらってよいだろう。

逆に、食が細くてあまり量を食べない高齢者は、炭水化物でも赤身の肉でも良いので、ある程度カロリーの高いものを食べた方が良いという説もある。
これは、食事を制限しすぎて低栄養になるデメリットの方が、食事制限によって得られるメリットよりも大きいという考え方から来ている。

特に小柄でやせている女性の高齢者は、骨粗しょう症があることも多く、転倒して寝たきりになってしまうリスクが高い。寝たきりは身体が動かなくなってしまうだけでなく、体力が落ちて肺炎になったり、認知症になってしまったりする、命に関わる重篤な病態である。食事量が減ったら筋肉量も減ってしまい、ますます転倒のリスクが高まる。

よって細かい食事制限を考えずに、食べられるものを食べられるだけ多く食べてもらった方が、筋肉も維持でき、転倒のリスクを下げることができると考えられている。実際に、日本人の高齢者においては肉をほどほどに食べた方が転倒骨折のリスクが少ないという研究結果もある。
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★「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」
  津川友介著 東洋経済 2018.4.26.第1刷 2018.5.10.第3刷
  P.156~157より抜粋

高齢者にとって最善の食事とはどのようなものなのか、エビデンスは十分ではないといいながら、著者は上記の考えを開陳している。

食が細り体重が落ちてしまった高齢者は、あと一口でも栄養を取るためにどうすべきか考えてみると、やはりダイエットの敵と目されているであろうパティシエたちが調理する食べ物が、理にかなっていると思われる。炭水化物が豊富なだけでなく、卵や牛乳、チーズなどタンパク質も豊富であり、デザート系ならば、案外口に入ってしまうことからも理想的だ。一度に大量に食べられなくても、食べる回数を増やせばイイ。

なお、この著者がお勧めする食材は、オリーブオイル、ナッツ類、果物、魚、野菜だ。地中海食がイイと述べている。他にもチョコレートの効果や、ブルーベリー、牛乳、ヨーグルトなども科学的な検討がなされており、有益な書籍になっている。目にイイと知られているブルーベリーは特に、糖尿病になるリスクを大きく下げる力があるとされ、驚いた。

エビデンスとなった文献も巻末に紹介されており、
貴重な書籍になっていると思われる。





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