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景気循環と株価についての考察

A2b1e0540  

内閣府の景気動向指数(http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
と日経平均の月次データ(https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index?type=download
を対比させてみました。

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図のとおりですが、だから何だといえば・・・

どう解釈するかは人それぞれなので、
なんともかんとも。


株価は景気の先行指数・・・と考えれば、
今回の大幅な下落は、
今後起こるであろう、景気後退を先取りした動きと
解釈できないことも無い。


しかしながら、景気指数(CI)の上昇カーブを見ると、
緩やかな上昇であり、まだまだ上昇の途上じゃないかなと、
見えなくもない。
そう見るなら今回の下落は、さらなる上昇に向けての調整と見ることになる。

どっちなんでしょうね?
あるいは他の見方もあるか?

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学生時代は、経済系の学部だったので、
経済学は、一通り勉強したはずだけど、大体忘れているw


中谷巌先生の「入門マクロ経済学」
伊藤元重先生の「ゼミナール国際経済学入門」
宇沢弘文先生の「経済学の考え方」や「自動車の社会的費用」
なんとなく、署名・著者名を覚えているのはこれくらい。

経済学は、けっこう数学を使う。
レオンチェフの産業連関表などを理解するには行列の知識が必須。

とはいえ、数式の計算通りに、進まないのも経済。

ミクロ経済学では、需要関数と供給関数の交点で、
価格と需要量=供給量が決まるという。
・需要関数:価格が安いほど、たくさん需要量がある。右肩下がりの関数。
・供給関数:価格が高いほど、たくさん生産量がある。右肩上がりの関数。

買う人は安く買いたいし、売り人は高く売りたいと考えるといえば、
当然と言えば当然。


マクロ経済学では、IS関数とLM関数の交点で、
利子率と国民所得が決まるという。

財政政策で、IS曲線を動かし、金融政策でLM曲線を動かす。
政府の政策が、景気にどのように影響するのかが分かる。
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と、中途半端な知識をひけらかしたところで、景気循環。

経済学は、様々な数式モデルで、将来の景気予測をしよう
という試みをしている。

大体、モデルを組み立てると、収束するか、発散するか、そして循環するか
のいずれかに落ち着く・・・

(と、ここまで書いて、そういえば、乱数を加味する考え方もあったけ?
とか、また中途半端なことを思い出すけど、それ以上思い出せず)

モデルを関数で表現すると、単純な一次関数、直線ではなく、
逓増する、逓減するといった、曲線の関数になる。

どこかで天井にぶつかり、或いは底にぶつかる。
そして反転する。それが景気循環ともいえる。

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何で景気は循環するのかというと、諸説あるけど、
WIKIによれば

・ジュグラー循環:企業の設備投資サイクル(10年)
・クズネッツ循環:建設物の建替えサイクル(20年)
・コンドラチェフ循環:長期波動。技術革新や戦争などに起因?(50年)



例えば、自動車業界は、何年か周期で新しいモデルを発表する。
今年はセダン、来年はSUVとか。一発当たると高収益に。
逆に新車が無いと、低収益。車の買替サイクルを考えながら新車開発を行う。

自動車業界の景気に与える影響は大きい。
最近のニュースでは、
・米国市場は、販売奨励金を積まないとセダンが売れない。
 大型車の方が売れる。日本車には逆風か。
・中国は、よくわからない。1月は前年同月比で増加といっても、
 春節のカレンダーの影響で1月の稼働日が多いだけで、実際は下向きでは?


技術革新による新たな需要創出という意味では、
スマホの普及は、間違いなく、世界景気の好調の裏付けであったけど、
・アイフォンの新製品が売れていないとか、
・中国でも、新しいスマホが売れていないとか、
スマホも高機能製品も普及してコモディティ化が進んでいる。


欲しいものが無いと、人は買い物をしない→モノが売れない→不景気。

新たな産業が生まれないときは、不景気になる。

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今はどうだろうか?

自動車は、日本の都心にいると必要性の実感が乏しいが、
鉄道など公共交通機関の乏しい田舎や海外では生活必需品。
電気自動車化が進んで、白物家電のようにコモディティ化が進み、
儲けにくい業種になるも、一定の存在感は持ち続ける。


スマホは、これから先、どう機能進化するのか見えない。
そうなれは、TVと同じような運命をたどることに。


雇用のすそ野を広げるような産業が生まれないと、
好景気の長期継続は難しい。
自動車やスマホは、その例だけど、


フィンテックとか、量子コンピュータとか、
どうなんだろうか?雇用のすそ野が広がるか?
雇用が広がらないと、供給側(企業)が儲けても、
需要側(家計)の購買力が上がらないので、景気拡大につながらない。


その意味では、政府が打ち出している賃上げというのは、
間違いではないと思うけど、その成果が出るかどうかは疑問。
ただ、その成果が出るなら、好景気継続かなとも思う。


働き方改革とか、これで労働生産性が上がれば、需要サイド
総需要曲線が右に動くので、景気は良くなる。
もっとも残業代の減少で、逆効果説も。


日本の景気に関しては、内需が足りず、いつも外需頼み。
内需が足りないのは、国民所得が増えないから。
そういった意味では、
働き方改革とか、賃上げには期待して良いし、
ベーシックインカムとかも真剣に考えても良いかも。

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かなり脱線した。

ここは株のSNSなので、目先の株価はどうだろうか?
と考える。

いろいろ言われているのは、長期金利が上がるから
ということ。

アメリカが金融引き締め(=LM曲線を左にシフトさせる)を
行うので、利子率が上がり、国民所得が減る
という連想。

たしかに、金融引き締めはマイナスだけど、
それ以上に消費や投資意欲が強ければ、
景気は、まだ拡大する。


金融当局も、景気後退をさせるために金融政策を打つわけではない。
あくまで過熱を抑えるため。
金融政策を原因とした景気後退は、よっぽど酷いことをしなければ、
無いんじゃないかなと思う。
そうなる前に、対策が打たれると思う。




ちょっと楽観すぎでしょうか。
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2件のコメントがあります
  • イメージ
    夢想人さん
    2018/2/13 02:15
    herohero1192さん こんばんは。

    コメントありがとうございます。

    景気は「気」からとも言いますから、マインドの好転
    は必要なのでしょう。というかそれに尽きるとも言えますか。
  • イメージ
    murabo-さん
    2018/2/12 06:37
    おはようございます。企業業績がよい。それをため込まずに、給料と配当に回せば、社員が明るくなり、配当が増えればPERが下がるため株価が上がる。みんながそう思えばと思うが、マイナス思考が多い。悲観論が多い。日本経済に自信を持とう。

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